espliaのちょっとだけ時代遅れ。

生むは雑感、生きるは過去、ちょっと遅れた感想中心ブログ。

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Flyable Heart 感想

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 今回は、

 全世界を敵に回してでもオススメしたい一品

 恐らく自分の中では一位、二位を争う複線回収とシナリオの出来栄えを有し、美麗な世界観とキャラが魅せるユニゾンシフト:ブロッサムさんの魂の一作『Flyable Heart』。
 今回はこの作品の感想を熱く書いていきたいと思います。

 ちなみに今回、感想とはいっても実質は紹介程度のレベルですのでネタばれ注意はあまり必要ありません。
 故、今記事の構成は、これから購入する人への全体感想のみです。

 
 一応、個別ルートの感想もプレイ時に記録したものがあるのですが、・・・・・・


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 このようにとんでもない情報量となっていて処理しきれない上、複線が命の作品なのでそれを汚したくない、という思惑の元、この構成となりましたのでご了承下さい。
 ちなみに希望者がいれば個別ルートの感想も乗せますが、まぁいないので問題ないでしょう。



 【espliaのよくわかるあらすじ】

 



 ある日、父と二人暮らしの主人公の下に、多分野の天才を有する超有名学園の入学許可証が送られてくる。
 そんな場所に願書を出した覚えのない「普通」の主人公は困惑するが、学園の「とある施設」を無料で利用できることを知って、一転。寮暮らし覚悟で学園に入学することになった。
 学園へ渡る唯一の橋で花火の爆発事故に巻き込まれながらも、ようやく学園にたどり着いた主人公。だが、学園の生徒を管理する「学生会」「繚蘭会」の2TOPから「そんな転入生は知らない」とつっぱねられ、更に偽証の疑いまで掛けられることに。
 
 このままじゃ、犯罪者扱いだ・・・!

 なんとか身分を証明しようと奮起した主人公。送られてきた願書に入っていた入学許可証を見せ、それが安易に偽証できる技術レベルのものではないことが両会員に認められ、不審な「謎の転入生」として扱われながらも無事入学を果たす。

 しかし、何の才能もない主人公に「どうして入学許可証が送られてきたのか」、そしてそもそも主人公の「転入を決めたのは誰なのか」、この二点の謎を抱えながら、甘い学園生活にその身を投じていくことになった。




 といったところでしょうか。

 (随分と熱の入ったあらすじですね!→ うんまぁ熱入った分、わかりにくいんだけどね!)



 ちなみに上記のあらすじに関してはいろいろとぼかした部分があります。
 なので序盤でわかる真実があったり、謎を抱えたままと書いてありますが、基本的に学園での生活は和気藹々をモットーに、文字通り「甘ーい学園生活」送ることが主だったりするので、その点はご注意ください。(暗い話はほとんどありません)

 
 以下より感想を書いて行きます。


 さて、まずこの作品で何より注目すべきは、シナリオとキャラクターデザインである。と、あえて一言書かせていただきましょう。

 シナリオや複線についてはさっきも上で書いたように素晴らしいものです。当然、今作を遊ぶ上では見逃せないポイントであることは間違いないでしょう。
 オールクリア(すずの攻略)までの道筋が長いながらも全ての複線が丁寧に回収され、かつどのヒロインにもシナリオを理解する上で重要な要素を持たせた上、起承転結を終始丁寧に描写している点は実に見事です。


 しかし問題は、どれだけ設定を練り、複線の回収が素晴らしくとも、ヒロインを好きになれるかどうかで、プレイヤーのやる気が変わってしまうこと。
 良い複線もシナリオもキャラを好きになればこそ読みたくなるもの。とくに複線の回収や起承転結の素晴らしさは今作ではかなり最後の方にわかることが多く、そこまで読者を導くという点を踏まえるに、そういった第一印象やヴィジュアルはこの上なく重要なファクターであることは理解に難しくないでしょう。


 その点を踏まえるに、今作はまさに


 生まれるべくして生まれた名作と言えるでしょう。


 何せキャラクターデザイン、及びメインの原画を書かれているのは彼の女傑「いとうのいぢ」氏


 『灼眼のシャナ』、『涼宮ハルヒの憂鬱』、『ななついろ☆ドロップス』など、数多のアニメ化に成功した、まさにヒットメーカー。その彼女が手がけるキャラクターはまさに万人向け極まる愛らしさであることは言うまでもないでしょう。


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 そこに、瑞々しい日常の一コマや胸の痛くなるような切ない恋愛描写、他様々なシーンが書け、数々のルートに張り巡らされた複線を配置し、回収する手腕を持ち、読者をくすりと笑わせるギャグセンスまで有した、市川環氏率いるライター陣まで用意されたとあれば

 
 
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 これで面白くないわけがないだろうと。


 他の作品で見られがちな、複数ライターであるために生じるムラがなく、あたかも一人で書き上げたかのような統一感もまた、見逃せないポイント。
 主人公こそ、他の作品のように際立った特性や性格はありませんが、>メルクリアの主人公同様、一度定めた相手には徹底的に一途に思い続ける姿勢を初め、要所要所で見せてくれる男らしい決断力、何より家族思いであるのが大変好感が持てるでしょう。まさに主人公の中の主人公というところでしょうか

 食べることこそが人生最大の楽しみ、という信念も見ていて実に健康的で微笑ましい。

  
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 ただ物語全体を通して、どこの複線を回収しているのかを考えないとわかりにくくなってしまっている部分がありますので、世間的な評価はさほど高くないのが残念です

 一応、考察好きな貴方も嫌いな貴方も見放さない『まとめメモ』のようなものがシナリオクリア後に出るので、その場ではわからないまでも、クリアさえすればピンポイントに複線を説明してくる親切設計なので安心してください。


 また、唯一不親切といわざるを得ないのが選択肢の多さで、共通ルートのメーンイベントである「避難訓練」「ゾンビ肝試し」においては、どうあがいても選択肢の総当りをしなければCGを回収できない点は、発売日に買った私にはつらかった思い出です。

 一応、妙な選択肢(これが多いのが面白いのですが)を選ぶと、

「おお、勇者よ。死んでしまうとはなさけない!」

 とばかりに再挑戦できる制度が用意されてはいますが、攻略サイトなんかに絶対頼らないぜ、という人はなかなか根気のいる作業を強制されますので注意しましょう。(まぁそんな人はあんまりいないでしょうが)
 
 

 次にBGM、及びOP,EDへの言及ですが、これもまたすごい注目ポイント。

 ユニゾンシフト専属と名高い鬼才「水月陵(KIYO)」氏による、まさに入魂の仕事ぶりと言えるでしょう。

 数々の名BGMを生む素晴らしさはもちろんのこと、作品クリア後に「どんな思いで作ったBGMか」ということを一つ一つ、文章にして載せてくれている点がたまらなく感動します。
 曲作りに造詣のない私にも、一曲一曲流れる場面を想像し、丁寧に作りこんでいることが明確に伝わって来ました。
 

 またボーカルでも、主題歌である。「Flyable Heart」のような落ち着きながらも、可愛らしさと躍動を持った歌を上手に歌いながら、

 


 EDテーマ「もう始まっている、未来。」や、今作の外伝的なソフト『君の名残は静かに揺れて』の「-Solitude-」など、歌い手の「声の美しさ」だけで涙出るほどの歌唱力は良い意味で鳥肌もの


(youtubeの動画を張ろうと思いましたが、ネタバレが激しいため「-Solitude-」は下に用意した『君の名残は静かに揺れて』のデモにて、一度聞いてみていただければ幸いです)


 ユニゾンシフト:ブロッサムさんのゲームは、今作含め、

 『胸キュン!はぁとふるCafe』、『忘レナ草 Forget-me-Not』『こもれびに揺れる魂のこえ』、『Peace@Pieces』、『ななついろ☆ドロップス』、『君の名残は静かに揺れて』


 の計七作品をプレイしていますが、シナリオには優劣があっても、音楽はどれも素晴らしかった思い出しかありません。こりゃあ信者になるしかないでしょう。(え)

 ちなみに水月陵(KIYO)さんは『朱 -Aka- (ねこねこソフト)』、『リトルバスターズ(Key)』などでもBGMを手がけているので、知っている方は多いはずですよね。
 
 背景や色彩にしても、塗りの美しさはもとより、ちょっと浮世離れしたような過剰な「キラキラエフェクト」が、いとうのいぢ氏の魅力的な絵を更に昇華させていて大変良い出来です。

 
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 【総評】


 まず間違いなく、

 『買って損はない』

 と私のゲーム人生を掛けて言える一作です。断言します。


 数多の複線を抱えながらも、きっちり明るく楽しい雰囲気を忘れない「前編」。

 恋人との甘酸っぱい関係をこれでもかと、魅せてくれる「中編」。

 そして、世界の謎に立ち向かっていく主人公とヒロインの葛藤と決断を描く、涙無しでは見られない「後編」。


 これぞ、まさにエンターテイメント
 
 プレイヤーを喜怒哀楽の坩堝に容赦なく放り込んでくれます。
 たかが女の子と付き合うだけのゲームと思うなかれ。
 その世界観の深さ、ヒロインの奇天烈な行動。「まさか、こうくるのか」と声に出し、笑い、泣いてしまう。そんなサプライズが山ほど用意されているのです。

 
 何度でもいいましょう。買って損はありません。
 希望されるならば、私が貴方の家にまで貸しに行きたいほど(やめとけ)の入魂の出来栄え。


 その片鱗を是非とも、味わっていただきたい。



 久しぶりの長ーい記事を無事に読了された方、


 本当にお疲れ様でした。

 (すいません続きがもう少し下にあります)


  
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 ちなみに次回は、今作『Flyable Heart』の外伝シナリオとして一人のヒロイン「茉百合」にのみ焦点を当てた『君の名残は静かに揺れて』の感想を書いていきますのでよろしかったら次も読んでいってください。

 【君の名残は静かに揺れてPV】

 

 ↑「-Solitude-」、すごいいい曲なので一回は見て欲しいです!


 【追記】

 全体感想のみと書いて置きながら、約一名のルートの感想もちょろっと書きます。見てもらいたいというよりは書きたいという私的願望の成就なので、整合性は皆無ですのであしからず。

 私のオススメはやっぱり、「桜子」ルートですね。

 
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 ふんにゃり、ほんにゃりした生粋のお嬢様。昔に患った病気のせいでほとんど体力がないにも関わらず、主人公といっしょにイベントを駆け回っている姿は健気さを通り越して、鼻血が出ます
 また、中盤になって桜子の体力を気にした主人公が取ったとある行動、これには三次元の肉体を持った私をして「画面の中に入れまいか」と画策してしまうほどのうらやましさ。


 でも主人公=私ですからね・・・・・・私がしていると思えば・・・納得でき・・・・・・でき・・・なぁーい!


 そしてまさかの後半。究極の取捨選択で見せた親父の格好良さに涙が止まらなかったです。

 「もう始まっている、未来。」というEDのタイトルがこれまた胸に染み入りますね。
 まさかのマジ泣き3分間という失態を演じてしまうことに



 
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○2010/10/06○
フライ、アブル、ハートが公式ネタでしたよね。

>ちなみに希望者がいれば個別ルートの感想も乗せますが、まぁいないので問題ないでしょう

会長の妹ルートの感想が読みたいな)チラチラ
[ 編集 ]
○2010/10/06○
そういってもらえるとうれしいなぁ。
数日中にこの記事の追記として「read more」に以降書いとくんで、よかったら一読してちょーだい。
[ 編集 ]
○2010/10/09○
今日pcが臨終なされました。このコメントはpspから打っていますがあまりに時間が掛かるため今後新しいpcを買うまで更新ができなくなりましたのでご了承ください。本当にもうしわけないです。 
[ 編集 ]
○2010/10/09○
パソコンが壊れた・・・だと(・・;)
寿命だったのか・・・・ご冥福を祈ります・・・

あと、早くブログ復帰できる日を期待してます!!
[ 編集 ]
○2010/10/20○
ヤバ、時間が時間だったから記事を読んでる途中で寝オチしそうになったwww
しかし、そこまで熱く語られると欲しくなりますね~
でも、お金ないし、まだ積みゲーいっぱいあるから、買えそうにないな・・・・

PCご臨終してしまったのか・・・
自分のPCもそろそろ怖いんだがwww
ブログ復帰、待ってます~
[ 編集 ]
○2011/07/22○
espliaさん

はじめまして、nagisaといいます。
私は、ラノベの紹介・感想ブログをしています。

私も、『Flyable Heart』好きです。
とくに茉百合さんに惚れてしまって、『君の名残は静かに揺れて』
でさらに夢中になりました。
『君の名残(ry』は私の最も好きな作品の中の一つです。
あまり技術的なことなどは判りませんから、espliaさんの記事は
すっごく参考になります。

失礼します。
[ 編集 ]
○2011/07/23○
この度は貴重なコメントを頂き、本当にありがとうございます。
返信が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。

> はじめまして、nagisaといいます。
> 私は、ラノベの紹介・感想ブログをしています。

同趣旨の運営者さんにコメントしてもらえるというのは、本当にうれしいことです。
正直なところ、こんな拙い感想記事を見られてしまうことに羞恥を感じることの方が多いわけですが、これも精進の一環として、良き経験とさせてもらいます。


> 私も、『Flyable Heart』好きです。
> とくに茉百合さんに惚れてしまって、『君の名残は静かに揺れて』
> でさらに夢中になりました。
> 『君の名残(ry』は私の最も好きな作品の中の一つです。

いやぁ、理解してくれる方が本当にうれしいです。某ゲーム評論所ではあまり芳しくない評価を受けておりますが、「所詮」のいぢデザインのキャラゲーと目されながらもあそこまで緻密な伏線、心情描写を用いたシナリオの凄まじさは未だ記憶に鮮明であります。

『Flyable Heart』では、唯一シナリオが物足りなかった茉百合さんも、『君の名残は静かに揺れて』にて見事素晴らしいキャラクターとなりましたね。

『君の名残は静かに揺れて』は前作と比べて遥かに重たい話でしたが、容易した伏線、白鷺家の暖かさを「主人公」ではなくあくまで「読者本人」に委ねてしまう演出には奮い立つほどの感動がありました。


> あまり技術的なことなどは判りませんから、espliaさんの記事は
> すっごく参考になります。


技術だなんてとんでもありません。
とにかく思ったことを思ったように書いているだけなので、記事の文脈によっては矛盾している点もやまほどあると思いますし。いかに感動したことを、読み手の情緒に訴えかけるような誌的なセンスにも恵まれておりませんので、どこか理屈をコネました雰囲気が抜けきれておりません。

評価に値しない文章であることは重々承知で、その上でこれからも精進していけたら良いと思っておりますので、よろしければ今後もお付き合いいただければ幸いです。

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