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戦国BASARA弐12話 感想

BASARA弐_12話03




 戦国BASARA弐最終回、見終わりました。
 三期があるような気もしましたが、もう1クールということにはならなさそうで一応の安心をしつつ、感想を書いていきます。
前回の感想の印象そのまま。なかなか中傷じみた扱き下ろしとなっていますので、許容できる方のみご一読ください。




 それぞれの戦場での勝負がつき、武将たちが次の騒乱に備え、己の領地に舞戻っていく過程を描くいた最終回。

 真田VS毛利。片倉VS竹中。伊達VS豊臣。それぞれ約一場面程度には作画枚数を増やした最終回さながらの動きを見せてくれる点は演出と音楽相まって、素晴らしかったです。

BASARA弐_12話04



 特に今作はゴールデンタイム(リアルタイム)での配信であっても、所謂「作画崩壊」を起こしておらず、常に安定的なレベルを維持しています。これは、安心して見続けられるという点で、なかなか大きなアドバンテージがあるのではないでしょうか。


 問題は、シナリオやテーマが稚拙すぎる、と言うより、一部キャラ(真田、伊達)を持ち上げた結果こうするしかなかったという、広がりのなさでしょうか。多数決主義、ここに極まれりといった印象が最後まで拭えません。

 
 「天下を取る」という、主軸に戦国という舞台を馬鹿馬鹿しく描くはずだった今作の軸がブレて以降、結局最終回までその揺らぎが終ぞ修正されることなく完走するという愚挙。これは本当に残念でした。


 本編で倒すべき敵として登場する秀吉が抱く「力がすべての世界」という理想がありますが、これは前回でも否定したように、実現するのも維持するのに問題のあることは明々白々です。
 言い換えれば軍事国家を作りたいという意味にも取ることができますし。

 しかし、国をどう守っていくか、という部分にまで視野が及んだ結果として、「強大な力」という平定の道具が必要になったという過程は、現在での核抑止論にあたると考えればあながち大きく的を外れてはいないはずで、選択肢の一つとして十分に値する思想であるわけですよ。
 問題は、今作がそれを全否定するスタンスを取っているということです。
 

 まぁアニメですから。そこまで重い思想なんか無いよ、って言われれば、はいそれまで。手打ちなんですけどね。



 ただ、本編。豊臣が伊達に「どう日の本を平定するのか」と聞かれた伊達の返答、


 「平定した後に考えるぜ!」

BASARA弐_12話02



 これはひどすぎやしませんか・・・?
 こいつはナニをいってるんだ、と真剣に頭を抱えそうになります。 
 身内でもないのに、顔が赤くなるくらい。このセリフには恥が詰まっているとしかいいようがありません。


 伊達そのものが「恥ずかしい生命体」で終わるならいいんです。しかしこいつのその一言は、COOLという名の元に、今までのBASARAで散って逝った人たちまで辱めたようにしか思えません。
 
 今、戦いが面白い。戦いが終わった後に、頭を使った国政やるのも楽しいよね?

 こいつの言いたいことはそういうことなのでしょう。これじゃあただの勝負師以下、愚連隊の頭でいっぱいいっぱいの器にしかどうやったって見えません。


 真田ともども、奇跡のチカラか根性か知りませんが、巨大戦艦を二本の槍だけで止めたり、城を叩き割る拳を何十発も受けて無傷だったり。所謂ヒーロー補正も、スタッフやファンから寵愛されているだけで発動している点で救いようもない。
 部下もその辺りの思想に染まってるのか、見て見ぬフリをしているのかは知りませんが、「一生ついていきます」状態を維持しつつ、終幕です。

 これが宗教という言わずなんだというのでしょうか。


 加えるなれば、このやり取りをアニメスタッフが「良い話」として流していること。これには危機感さえ覚えますよ。


 あれほどの出来事の末に生かした、元親も結局最後の最後まで活躍することなく。お市や松永という面々についても「どこかへ行った」というだけで話に絡んでこないというのも、期待はずれというほかなく、毛利の代名詞たる「計算」、「捨て駒」という凄烈なセリフも、その使用頻度の多さからイマイチ重さが感ぜられれず。最後まで自信過剰な若輩にしか見えないのも残念です。

BASARA弐_12話05





 ここまで悪辣に罵っておきながら、総評しますが、正直、見て損なアニメとは言いません
 ただはっきりと好き嫌いの別れるものであるということは間違いないと思います。伊達や真田という武将が好きで、細かいところなんか気にしないよ、という方ならば、安定した作画とシナリオの突飛さに感動できるはずです。

 ニコニコ動画で毎週日曜日に一話ずつ無料配信(一週間のみ)をしているので、少しでも興味が湧いた方は作風などを様子見る感覚で鑑賞していただければと思います。




 読了お疲れ様です。

 
BASARA弐_12話01


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