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屍鬼-SHIKI-【コミックス版】感想

siki-02-hyousi.jpg


 今回は、前回の日記でも書いた、小野不由美氏作のホラー小説を原作としてコミカライズされたものである藤崎氏の『屍鬼』について、「ただ漠然と読みましたじゃ、勿体無いなぁ」と思い立ってちょっとした感想を書いて行きこうかな、と。

 当然のことながら微量のネタバレなのでご注意。








 まず私が思ったのは、この作品には(原作がというには知識がないので、この漫画の表現のみに断定する)思い切りというか潔さが詰め込まれているなぁ、と。それが一番強い印象だった。


 例えば、第一巻や第二巻で、原因不明の疫病らしきものが流行り、その原因を追求するために人々が動き出す流れは、ホラーというよりは、ホラーサスペンスやミステリーの様相を呈しているように私には見えました。
 貧血の種類だったり、血液検査や溶血、感染病などの現実的な考察も本作中に多々見られ、なかなか本格的。

 しかしそれ以降、「起き上がり」という吸血鬼に酷似した存在が明白に見えてくると、今度はソレを中心として「奴らをどう退治するか」というサスペンスの抜けた単純なホラーに移行しているのがわかります。

 外界から離れた山村で、次々と人が亡くなっていくことへの狂気を題材にした「サイドストーリー」などはその典型でしょうか。
 何がいいたいか、と言われれば端的にいって


「サスペンス → ホラー」


 この切り替え。これが凄まじく早いんですよ。
 加えれば、あれだけ付与した「科学的見地」や「見解」をほとんど引きずっていない。これはなかなか出来ることじゃありません。

 更に後半になってくると(まぁ前半でも多々見られましたが)お世辞にも雰囲気を壊していないとは言えないシュールなギャグシーンが盛り込まれてくるのにも、ある意味悪い潔さが垣間見えているかな、と。


 もう一つ言えるのは、キャラクターの見切りと使い方

 広い括りでいえば、尾田栄一郎氏の『ワンピース』、狭い括りでいえば、片山憲太郎原作、山本ヤマト氏の漫画版『紅』などが挙げられますが、両作品は良い意味でも悪い意味でもキャラクターを大事に「温存」していますよね。
 それは例えば、後々の複線だったり、継承だったり、形を変えて物語りに絡み続ける使い方、と言いましょうかね。あえてオブラートに包まずいえば、

 コミックを一冊分でも儲けようとする使い方。

 と言えるでしょう。
 
 このキャラのバックボーンは、心情は、過去は。
 こんな形でキャラクターを退場させずに温存しておくことで、まるまる一冊分くらいの『過去編』を作って売ることができるわけですね。
 女性キャラならなおさら、日常の一幕と題してパンチラさせとけば良いんです(おいおい)。


 対照的にこの『屍鬼』は、主人公の一人である夏野をあっさり「起き上がり」化させたり、美人キャラや村人を出しては数コマ先であっさり殺害してしまう
 まぁ原作ありきの作品なので、ある程度の枠が定まっていることでそうせざるを得ない、という点もあると思われますが、そのズバズバと終焉へ切り込んでいく姿勢、この思い切りにはなかなか好感が持てます。

 原作ありきのコミカライズという点でいえば、先ほど挙げた『紅』などは原作ではないキャラの使い方でかなりの話数を作り上げている点(※)と比較しても明白ですね。
 コミック版の『紅』を蛇足、と感じる人にはかなり爽快な物語の展開を期待できるかもしれません。

 身の毛のよだつ、『狂気』をテーマとしたホラーや伝記モノが好きな人(多少のギャグあり)には是非オススメの作品ですので、一読頂ければと思います。

  ※『紅』の原作は未完結のまま放置されているような状態であることの影響はあるかと思われます。


 以下、雑感。


 藤崎氏の絵はなんとなく『勝手に改造』、『絶望先生』で有名な久米田氏を思い出しますね。
 律子の髪の毛の質感とか、現実ではありえない角ばり方なのに、なぜか躍動的に見えてしまいます。
 何より、女性キャラの腰つきが妙に扇情的なのもお気に入りです(え)

 上にも書いたように結構シリアスなシーンでギャグが入ってくるのは個人的にはアウトです。ノーです。
 ただ、

 shiki-sougi-001.jpg



 shiki-sougi-002.jpg


 (´゚ω゚):;*.':;ブハッ

 
 このシーンだけは、数分息が出来ない程度には笑ってしまいました・・・。

 不覚・・・orz
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