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処女はお姉さまに恋してる~二人のエルダー~ 感想




 皆様御周知、所謂『女装系』と呼ばれるジャンルの火付け役となった、『処女はお姉さまに恋してる』の正等続編たる今作の感想を、今回は書いて行こうかな、と。


 存在を知ったのはニコニコ動画ですが、絵もテキストも前作とは比べ物にならないくらいに良かったので、思わず体験版をDLしてしまうというあるまじき初々しい行動に出てしまいました。


 個別での感想は書きませんが、正直、前作はモブの使いまわし(これが本当にひどい)を筆頭に所々に手抜きが見られたり、体のパース(特に顔付近のバランス)が若干崩壊気味で見ていて感情移入しにくかった部分が強くて強くて・・・。
 逆に、そのせいか、2の進化の正当性に若干以上の感動を覚えてしまって若干骨抜きレビューっぽくなってしまうかもしれません。


 全体感想の前に、あえて今作の印象を一言で表現しておきましょう。


 千早ちゃんまじ天使。


 ちなみに千早ちゃんは↑の画像の銀髪の子で、なんであしからず。

1140192421533645.jpg

 はぴねすのジュンジュンあたりからこういう(エロゲ界の)男の娘文化は着々と進んでいるわけだなぁ・・・。



 さて、その主人公千早は本編で、病んだ母を持ち、いじめられた末に『不登校』に陥る、というなかなか際物のレッテルを持った男として描かれ、その後女子高に入る、という流れを辿ります。


 が、正直言えば、こりゃあイージーモードすぎるぞ!、と。


 前作瑞穂と比べて、メンタル面の弱さと勉強、交友関係、血筋に軍配を取られるという設定ですが。ぶっちゃけ見てるとただの完璧超人。もうちょっと根暗っぽく、後半になってようやく今作のような千早になってくれればもっとポイント上がったんですけどね。


 とにかく、街中で男の格好で立っていながら、男にナンパされるレベルの主人公(画像は上)が、化粧して女装すればどうなるか。おまけに文武両道、前作の瑞穂の弱点だった料理も完璧ということもあって、女装ゲーというプレイヤーにとって共感を得られ難い題材で使用する以外になさそうなレベル。

 普通のゲームのように主人公=自分という感性を持ったままプレイすると火傷する可能性が決して低くないため、その点では注意が必要ではないかと。こんな奴人間じゃねぇ! とかね。


 まぁ私の場合は、千早ちゃんまじ天使、な訳で、むしろ主人公というより「ヒロインしかいない」状態でゲームやっている気分だったので、なかなか新鮮な感動(シナリオとは別の意味で)が味わえました。感情の移入がし辛いことで、むしろ好きなキャラが八面六臂の大活躍する様にカタルシスを覚えるほど。


 前作で個人的に気になった、瑞穂の声と打って変わって、千早の声優さんの男声と女声(あくまで役割という意味で)をきっちり使い分けている演技は素晴らしいと評価するに遜色なし。本当にうまい
 年下組の雅楽乃や淡雪こそ若干喜怒の表現(雅楽乃に怒はあんまりありませんが)が薄味だったので、それが少し残念、という程度か。



 唯一の問題点はシナリオかな。
 確かに、日常の会話や、前作を彷彿とさせる男と女の違いだったり、女装がバレたり。王道だけどキチンと楽しめるつくりになっている点は評価できる。ネグリジェ公開シーンなんか最高だったし、エルダー(※)選考うんぬんの件が前作そのまんま過ぎて緊張感はなかったけど、助けた人から評を譲ってもらうっていう推移は非常にポイントが高い。
 綺麗なだけでエルダー余裕でした、という安着な結末を用意しなかった点は過分に褒められるべき点だろう

  ※エルダー:elderの最も、という意味から、『校内で最も優れた女学生』に与えられる称号。(簡易)


 悪しくは後半で、(以下ネタバレ)






 登場人物の一人の塞が、実は暗殺者だったり。ケイリがどこぞのお姫様だったり。女装モノという奇天烈なものでありながらも、少なくともリアリティには満ちていた実生活編(寮内は普通に幽霊出るんでね・・・千歳ェ)をここまで豹変させるのか、と正直辟易してしまった。

 特にケイリと雅楽乃は読者が読んで理解できるような、千早に恋をしていく過程が希薄すぎるかな。
 中でもケイリは占いなるもので千早のあたりをうろうろするものの、惚れた腫れたの内面話が全くない

 このせいで、ミステリアスな女性というよりは「ただの空気」、良くて不思議ちゃん一号という位置づけを結局超えられていない。
 千歳の成仏イベント(実際には一歩手前か)が全員に等しく絡んでくるのも、個人的には感動が作業化してしまう印象があったので、減点対象に。



 まぁ、総じて言えば、ケイリルートと雅楽乃ルートがどうしても蛇足にしか思えなかった、という結論に到る。



 対照的に一番気に入ったのは、香織理ルート。
 
 内面描写は少ないが、例えば膝枕のシーンだったり、生徒会への抗議前の「ひっぱたいてやりたいわ」というセリフなんかから、計り知れない懊悩と愛情の動向を感ぜられる。
 特に香織理は生い立ちが非常に特殊なので、愛情というものにことさら敏感であることがよくわかるのも良い(親父にわざと冷たくしたり)。年上じみた態度に、色気たっぷり生活スタイル(裸Yシャツ!!!)を維持しながらもどこか子供っぽい印象を最低限の説明だけで読者に納得させられる力強い文章には、一物書きとして大変感服させられた



 総評はA+とド高め。
 
 上で述べた不満点を解消してくれればSはいったかもしれない。結構長いシナリオなのに、集中力を切らせずに終えられた貴重なゲームだった。


 女装モノや男の娘と聞くと条件反射で気持ち悪いと思う人もいるかもしれないが、今作には食わず嫌いを超えた「魂」が垣間見えた。

 ぜひとも体験版を、そして出来れば製品版を購入してもらえれば、なぜか私もうれしかったりするw



読了、お疲れ様でした。

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○2011/07/23○
espliaさん

お疲れ様です。

私も、『おとボク』①、②プレイしました!
女装少年ものは、『るいは智を呼ぶ』でハマってしまいた♪

“こんな可愛い子が女の子のはずがない!”な千早 
そんな容姿でおしとやかな部分もあり、でも心はしっかりイケメン☆
どんな女性でも惚れてまうやろっ!

千早・千歳エピソードでは、泣きました(T∀T)

espliaさんは、ホント背景や伏線や心理描写など細かく分析してますね(◎_◎)

私としては、『おとボク』①が初回でもありインパクトがあったため、
②は少し薄味になった感は否めません。でも、楽しめました♪

好きなルートは香織理ルートかな。
好きなキャラは雅楽乃です☆

失礼します(*- -)(*_ _)ペコ
[ 編集 ]
○2011/07/23○
コメントを頂きありがとうございます。

> 私も、『おとボク』①、②プレイしました!
> 女装少年ものは、『るいは智を呼ぶ』でハマってしまいた♪

女装少年ものは、好き嫌いが分かれそうなジャンルであることは間違いありませんが、一度その魅力に取り付かれてしまうと後戻りの出来ない中毒性というものがあると思います。

私の場合は、見た目が女性だからといっても、やはり男らしい立ち姿を見たい願望というものもありまして、その点今作「二人のエルダー」シリーズはツボな一作と相成りました。

> “こんな可愛い子が女の子のはずがない!”な千早 
> そんな容姿でおしとやかな部分もあり、でも心はしっかりイケメン☆
> どんな女性でも惚れてまうやろっ!

前作瑞穂に比べ、メンタル面での弱さはあるものの、料理万能、世話好き、加えて少し後ろ向きな謙虚な性格が女心を離しそうにありませんね。これが元来の男主人公に附随したファクターとなれば「出来すぎ君」としての汚名を受けてもしようがないハイスペックぶりは、まさにこの作品だからこそなりえた設定といえるかもしれませんね。

千早、恐ろしい子・・・・・・!


> 千早・千歳エピソードでは、泣きました(T∀T)

長年思いを伝え合えなかった不遇が一気に解消され、ただせさえハイスペックな千早が精神的にも成長を果たすシーンですからね、涙腺への破壊力は凄まじいものがありました。

母親へのうっすら積もった不満を含め、男でありながら女子校で過ごすというドタバタ劇から一転、しっとりとした家族の温かみを感じされる一節には心が落ち着きます。


> espliaさんは、ホント背景や伏線や心理描写など細かく分析してますね(◎_◎)


やや過大な御評価に冷や汗が出ますが、お褒めいただきありがとうございます。
しかし心理描写とはいっても、シナリオの力がある分、本来「口に出すのは野暮」という部分を弄くりまわし、感想の題材として弄んでいる気がしないでもありません。


> 私としては、『おとボク』①が初回でもありインパクトがあったため、
> ②は少し薄味になった感は否めません。でも、楽しめました♪

幽霊の登場、お嬢様学校への戸惑い、女子校特有の雰囲気は既に前作で踏襲されていたテーマですので、たしかに真新しさは薄かったように思いますね。二人のエルダーということで、その身に一身の羨望を集めていた瑞穂とは違って、人気も事実上は二分されてしまいましたし。

ただ個人的には、たった一人の人間が全員に羨望を眼差しを向けられるよりは、やっぱり好き嫌いを含め、一番にはなりきれない主人公というものに落ち着きに似た安堵が感じてしまいました。

> 好きなルートは香織理ルートかな。
> 好きなキャラは雅楽乃です☆

香織理さんは、典型的な「大人」のキャラクターとして振舞っている一方、父親への反感という子供っぽい一面がしっかりと同居した少女らしいムラのある性格がたまりませんよねぇ(言い方が悪い)
口数はそれほど多くない代わりに、千早への想いを「間」や「目線」でここまで訴えかけてくるヒロインというのも早々見かけません。


雅楽乃に関しては、中盤の「お手伝い」イベントのトラウマがあったせいで、どうも内面描写が読み取れない場面が多く、シナリオを不可読みできない恐ろしさが拭えないキャラクターでした。
むしろ、あれほどの好意の裏にはどれだけの別の想いを抱いているのか、それを考えるとどうにも行動に裏が歩きがしてしまうんですよね。
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