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うみねこのなく頃に EP7 感想 【犯人はヤス】

umineko_ep7b.jpg



「ああ。我は我にして、我らなり


うみねこのなく頃に散 EP7 Requiem of the golden witch感想、及び考察を徒然と綴っていきます。


以下。当然、ものすごいネタバレなので、阿呆でもない限りはプレイ後に鑑賞推奨。










まず、感想というより「わかった部分」「わからなかった部分」の抜粋をば。

「わかった部分」はいちいち書くまでもないので簡潔に。以下の約6つの項目が挙げられる。

リオンという存在と19男、碑文の謎、黄金の出自、金蔵の過去と大往生、EP3などの73~の数字の意味、ルーレットで皆殺しを行なう黒幕(犯人はヤス)とその動機である。


「わからない部分」は以下、考察も交えて挙げていくと。

 、個々のEP(1~4)の密室事件をライトが「幻は幻に」、「土は土に」という表現で幻想描写が否かを描いてあるが、大変わかりにくい。土は土に、の事件だけでもトリックは示して欲しかったという点。
 特にEP1は全ての事件(夏妃の決闘だけは除外されていたが)が幻想描写であることがわかる。つまりあの王道洋館ミステリーは何でもありの虚実だらけだったわけ、ということだろうか。
 確かにネコ箱で起こりうる可能性の一つであるわけだし、赤字というシステムもEP1の時点ではなかったので文句も言えませんが、必死にチェーンロック密室を考え続けた私の労力はなんだったのだろうか、と思わざるを得ない。


 、嘉音という存在は結局何?
 EP6で島に16人しかいない、というような表現があったので恐らくは嘉音がそうなのはわかるのですが、EP2で「誰も嘉音を見間違えない」という赤字があったり、ジェシカが恋している人間は誰なのかという意味でよくわからない。
 完全に脳内妄想、もしくは女性的な肉体で完璧なメイドである「シャノン」という肉体で格EPに登場する「ヤス」はカノンのような中世的な容姿をしている(つまりリオンと同じ)ということなのだろうか。
   
 そう考えると、現段階では後者がしっくりくる。夏妃に電話した19男も声が中世的だったわけで。あの豊満なオッパイのシャノンがヤスの理想という考え方が適当だろう。

 
 、結局シャノン(また同存在であるリオン)は男?女?

 第一にカノンとシャノンが、ヤス(リオンのような中性的な人間であることの暗喩であるらしい)という同一存在であることはEP6でだいたいわかる。つまり男か女か「決闘」することでそれぞれジェシカ、ジョージという二人とどちらの性別で添い遂げるか、という命題を解決しているわけだ。
 では、真実としてはどちらの性別が正しいのか。両性具有だとしても本質的な性別が存在するはず。
   
   以下はその検討。
   
   第一、ゲンジがベアトの血を引くヤス(リオン)を金蔵に合わせない理由が、かつて娘を妊娠させたという負い目があったからだとしている。つまり再び金蔵が性的な暴走を始める可能性を示唆しているわけで女という可能性が高いだろう。が、見た目がそっくりなら男でも女でもよさそうな金蔵を考えると一概に女だったとは考えづらいかもしれない。
   
   第二、メイドという仕事は基本的に女性がその役割を担う。唯一女性以外の使用人としてカノンという男が存在するがそれが女性か男性か曖昧なヤスという存在なのだとすれば、やはり使用人=女性と考えて間違いなさそうである。
   
 よって女性という可能性が高いだろう。見た目はカノンのように胸無しで社交性も低そう(ついでに言葉の使い方もカノンっぽいだろう)な感じからすると、シャノンというよりヤスはカノンなのかもしれない。動機がオトメチックなだけにシャノンが見た目のイメージになっているが。
 ただリオンはキャラ紹介で「好青年」と書かれている。これは男なのかぁ? やっぱり両性具有なのか?
 それともガケから落とされなかったから「男」でいられたという解釈(夏妃が育児放棄する=崖から落とされる)を適用すると落とされて男性器が失われ、擬似的なホルモンバランスの低下で女性っぽくなってしまったと見るべきか。つまり性別は男だが、体は男ではない。こうなるとEP1でバトラを見て、「僕だって」という言葉も、男になりきれていない自分を卑下しているように見える。
   
 ここははっきりさせて欲しい。

 
 、これが真相(赤字)とは本当の真相なのか。

 次男夫婦の凶行をゲロカス様が真相だと赤字で語っているがこれはどういう意味での真相なのだろうか。
 エンジェの知りだがっていた十月四日~五日までの出来事の真相、という意味がもっとも相応しいが、疑問はある。

 第一、これが真相だというならば、他のEP、例えばEP2などは真実ではないわけだが、EP2では事実を告げる赤字が使われている。実際に起こっても居ない「可能性」の一つなのに、「事実」を告げる赤字を使うことができていた。矛盾するがなんらかの法則があるのだろう。
 このことから、赤字というのはあくまで「その物語」での「事実」であって、真相とはなんら無縁の薄いものである可能性が高い。

 つまり、次男夫婦の凶行が「1986年10月4日~5日に六軒島で起きた事件の真相である」という部分まで赤字にしなければ確定にはならない。
   

 、ルドルフの告白とはなにか。バトラ出生の秘密(金蔵の孫ではあってもアスムの子供ではない)ということが本編とどう絡むのか。
 ルドルフは家族で話したいことがある、ということで、アスム関連かキリエ関連、ヤスに気付いた可能性などが上げられるが、これは考察しにくいため解答待ち。
 バトラの出生の秘密はやはり19歳という年齢や、金蔵の孫という観点からリオンの兄、姉、妹、弟の可能性があるが、考察できるのはその程度でしかなく、正直なんの関わりもなくて問題なさそうというのが若干わびしい。


、ヤスがルーレットによって殺人を起こす動機は何か。

 本編ではさもバトラへの恋心が高じて、というような説明がなされているが正直そこまでの意味があるのか不明である。
 ベアトに恋の根を預けているという描写が現実世界でのどのような行為に現われているのかわからないし、かといってまだ未練を引きずっているのかと思えば、ジョージ、ジェシカとそれぞれの性別で逢引をしている。
 バトラの恋焦がれすぎた電波女。それで納得しろといえば出来るがどうにも不明瞭。あと一年早かったり、遅かったりすると全員殺すまでには到らなかった、という説明もこれでは要領をえない。
 そもそもジョージやジェシカへの愛情は見せかけなのか。そうだとするならば非道にすぎる。という点でも捨て置けない。  

 
 、ジェシカが貴賓室で遭遇した恐怖体験は虚構?

 彼女の言どおり、使用人たちがよってたかってというのは若干無理があるが、一本だけ鍵のなくなった鍵束同様(あらかじめ一本抜いたものと交換した)なんらかのトリックがあるのか。
 わざわざ説明していないところをみると噂が広がる程度の効力以外に特段問題があるわけでもない。このため後者と思われるが、はたして。


 以上7つ(まだ増えるだろうが)が今後解決されることを望む。





 以下、感想という名の「雑感」。

 これはミステリーか、ファンタジーか。
 

 いままでのEPでチマチマ出されてきた解答の破片を集約させ、一個の物語を織り成す。
 
 全体的に散では最も「解答編らしい」出来栄えになっていたのではないかと。

 犯人についても概ね問題なく、個人的には怪しい人物を「ド直球」で狙ってきた感があった。(特にEP6の秋のカードなど)ひぐらしをプレイしている人ならば確かにこの「直球」を罠と感じ、どんどん解法から離れていくことになるだろうことは想像に難しくない。(うみねこだけをプレイした人が有利との言にも意味はあったのだろう。)
 
 肖像画のキャラは見た目と性格にギャップあり、という歴代の風評を跳ね除け、いい感じでヒーロー、ヒロイン(まぁリオンが女性であることを前提に、ですが)をやっていて、これは大変よかった。
 全体的な話の構成も、「ベアトリーチェ」とは何者か、という軸をブレさせず書ききれていた。
 相変わらずのゲロンカステル様のゲロカス振りには、今まで出会ったことない種類の悪役を感じ、大変よろしい出来だと思われる。
 
 さて、外道を書かせたら07氏の右に出るものがどれだけいることやら。


 何はともあれ、純粋に一番楽しめたエピソードだと断じられる。

 ただ当然不満点も多い。

 上に上げたように、多くの疑問が(私が単純に理解できなかったことを踏まえても)残っていること。
 加え、「土は土に、幻は幻に~」という表現で各EPの密室トリックの「足場」をウィル台詞から作っているが、言い方や表現が大変曖昧。今まで散々そういった幻で煙に巻かれてきたのだから、せめてEP7では碑文の解法が如く明快な解答をするべきではなかっただろう点が挙げられるだろうか。
 まぁ、後者に関しては07氏曰く「考えた人がもっとも楽しめるEP」との言の通り、「ある程度」の解答を得るには十分すぎるものではありましたがね。

 
 わざわざある程度、という書き方するのは、例えば密室でないが、EP3での「南條殺し」は、説明が非常に難しい。
 南條殺しの直前の晩を、クレルは

 「第3のゲーム、第七、第八の晩。夫婦二人は東屋にて骸を晒す。」

 とし、ウィルが

 「土は土に。……明白なる犯人は、無常の刃を振るいたり。」

 と切り捨てている。
 これはそのままの解釈をすれば絵羽が犯行を重ねていることを示唆するだろう。
 しかし南條殺しでは絵羽は赤字で犯行を行なっていないことを明言されているため、この南條殺しのみ赤字を唯一逃れられたヤスの犯行ということになるが、果たして真相はどうなのか、これはさすがに全容が掴めない、といえるからだ。

 
 他にはよく見られる、キリエやエンジェの扱いの酷さというものがあるが、私は今回、それほどこの描写に嫌悪感を感じなかった。
 ただ、何かの複線(例えばキリエが二度絵羽を殺し損ねていること、戦人の死亡描写が存在しないことなど)が臥竜が如く、眠っていそうな気がするのは単なる期待のしすぎだろうか?

 次へ次へと謎を残し、興味をそそって読者を貢がせる手法、感服する。



 次回はゲロカス様の「もっと残酷に楽しむための世界」か、戦人の「悲しくも怖くもないお話の世界」か。


 期待はつきない。




 読了、お疲れ様です。


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