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単発、ドラマ「MOTHER」第一話 感想




連続ドラマ「MOTHER」一話、感想

私は二次元というメディアの媒体を好いている理由として、三次元ドラマの役者の棒読み、演技臭さで極端にテンションが落ちてしまうという悪癖があります。それゆえ、あまり実写ドラマや映画などの感想は書かない、もしくは描いても邦画ではなく洋画に比重を置く傾向になってしまっていました。

今回、長くテレビドラマから離れていた私がMOTHERを見たのもただテレビのドラマ録画予約が入ってしまった、それだけのことです。


筆者の前置きなんかどうでもいいので、そろそろ感想いきましょう。


このドラマは所謂『子供もの』、と自分で名付けて嫌悪していたジャンルのものでした。例えば「白い春」(うろ覚え、阿部寛が出ているもの)、「女王の教室」、「アットホームダッド」(阿部さんは好きなんです・・・)なんかがそのジャンルとして上げられます。
何が嫌かっていうと、子役の演技(女王の教室の志田未来さんなんかが個人的にその最筆頭)が鼻につくことが第一点。次に展開がどうしてもその子供との心温まる話になったり、子役は十中八九純粋無垢で天真爛漫という固定観念があるからです。

今回のMOTHERも実はその例に違わず、子供は純粋無垢なようだし、子供中心の心温まる話を柱にした物語の展開であることは疑いようが無かったわけですが、それでも一話まるまる見てしまったのは、登場する役者、母親役の松雪さん、子役の芹田さん(年で呼び方はあまり変えたくないのでさん付けでいきます)の演技がよかったからです。
加えて物語、一話のみですが、その複線の張り方が素晴らしかった。
物語の最初の海難事故のシーンがまさかあのシーンに繋がるとは・・・。
正直、安直な予想しか立てずに温く観覧していた私には非常に驚きでありましたし、このドラマがただヒューマンドラマとして売り込むだけではなく、話の構成でも魅せようとしている野心に溢れた意欲作であることがビンビン伝わってきました。

あなたを誘拐する。

このセリフはドラマのCMでも使われていた一言でMOTHERの全てを体現しているといえるでしょう。

私がやったことのあるゲームにFF12(ファイナルファンタジー12)というものがありまして、その中でヒロインが「私を盗んでください」という言葉があります。これはとあるキャラに対して、人間的な感情を抜きに利害のみを持ってこの場から連れ去ってほしいというニュアンスがこめられています。
今回のこのセリフとの違いはまず、盗むではなく、「誘拐」するという点。
虐待を受け、当然子供としての扱いを受けることのなかったレナ(漢字がうろ覚え)をナオが人として誘拐する。そして誘拐は当然犯罪であり、それは偽りの母子を演じることであり、世間から逸脱することを指すのでしょう。たった一つのセリフでここまで深い意味を出せるものだと関心します。

また作中に、ゴミ袋に詰められたレナをナオが助けて家に連れ帰ってきた後、ベッドで目覚めたレナにナオがどこか行きたい場所がないか、と口早に尋ねるシーンがあります。
このシーンの肝は恐らく、赤ちゃんポストに行きたい、というレナの不憫さに涙を流すシーンなのでしょう。しかし私としては、目覚めたレナに対してなぜナオがこんな唐突な質問をしたか、ということを考えさせるために用意したのではないかと踏んでいます。
とある人の感想に、ナオのあのセリフはいかにも不自然で意味不明、というものがありましたが、むしろナオの中で眠っていた母性とレナへの不憫さや一刻も早く幸せにしなければならないという義務感が理性的な彼女を作中で初めて崩壊させたことを暗示していて、むしろ私としてはその意味不明さに衝撃を受けました。


そんなMOTHER唯一の汚点といえば、ドラマの一話には長ったらしいサブタイトルでしょうか。
このドラマを全部見た人にとってはごちゃごちゃうるせぇ! って感想を抱くように思います。誘拐する。その一言を重要性を語ったことから理解していただきたいのですが、あえて一から説明しないことで感じられる感慨というものを馬鹿にしているように私には思われました。

ドラマは12話(11話)構成。12時間弱という膨大なものになり、好きだったドラマが最終回直前で豹変するという苦い気持ちを何度も味わったことがあります。このMOTHERがその轍を踏まないよう、丁寧に作りこんでほしい、そう切に願います。

御読了ありがとうございました。

ps,どう頑張っても出発地点が犯罪である以上、納得のいくハッピーエンドが見れそうにないのは残念ですね。今回の画像はMOTHERにちなんで・・・w

PS2:ちょっと文章が硬すぎるので、はっちゃけると、いきなり誘拐はねぇだろう、と。でもそれが母性の生んだ狂気なんでしょうねぇ。ドラマのコンセプトに「男は素直に女すげぇって思ってくれ」てなことが書いてあったので、レナとナオの心情を男、しかも経験不足のもやしが推測しようなどというのはおこがましいと暗に馬鹿にされた模様w
ただ「捨てられんじゃない、捨てるんだ」というセリフを考えると、脱毛症に気付き、図書室で新聞まで閲覧する頭脳を持つレナとどう見ても優秀なナオがいろいろ考えた末の行動なんだろうなぁ、と。
例えば、ナオにしてみれば、どう頑張っても施設に入れられるしひかないレナが捨てられたっていう感想を得るのが許せないから誘拐するしかなかったし、レナにしても虐待の事実を周りが受け止めても、両親との縁は十中八九切れないことがわかったから、嘘をつき続ける決意をした、ってことなんでしょうかね。
なんにせよ、いろいろ卑怯ながらも面白いドラマだってことですねん。

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