espliaのちょっとだけ時代遅れ。

生むは雑感、生きるは過去、ちょっと遅れた感想中心ブログ。

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れでぃ×ばと!、雑感










さあ――『いざ』という時です。








電撃文庫さん刊行、上月司著『れでぃ×ばと!』についての雑感を今回は綴っていきます。

Espliaのあらすじ

耳には安全ピンをピアス代わりに装着し、目つきは凶悪、言動は総じて粗暴な男「日野秋晴(ひのあきはる)」は全校生徒の大半が女性である超お嬢様校、「白麗陵学院」に執事になるため、編入することとなる。


読み終わった感想は「主人公の素行が肌に合わず、また目的性の薄い物語への疲労を感じた作品」といったところでしょうか。




まず何より気に入らないのは、上記したように主人公である日野秋晴の行動全般にあるといえます。


癪に障るので。

いつかは殴ってしまいそうだけど。

ひょっとしなくても、頭の方もおかしいかもしれないけど。


などのようにト書き部分での他者への評価は悪辣を極め、少しでも己の「常識」からはみ出した人間を見るなり“異端”もしくは“変人”扱いして悦に入り、懐の狭さを感じさせてくれる文面が多く見られ。

また上に例として挙げた文言のようにヤンキーというには陰湿な陰口を叩いているイメージが強く、同年代の少女相手に小賢しい揚げ足取りの理屈から、さも舌戦を勝ち取ったと言わんばかりの演出を含め、総合的な器の小ささが露見しているように感じられました。



頭の良さ、人の良さ、力の強さ。
それぞれ「格好よさ」の比重は人それぞれですが、フレンドリーに話し掛けてくれた相手が、エセ関西弁を使っているだけで「殴りたくなる」という評価を与え、口汚く罵る態度は、粗暴というよりは矮小というほかありません。


よしんば、『とらドラ!』の主人公のように外見はヤンキーだが根は一般人なのだ、という設定が次巻以降にあるのだとしても、この見事なまでの自己中心的な態度を擁護するだけの要因になるわけもなく、必然的に後半の展開を期待値が低くなってしまうのが現状での認識であります。


他人の行動を「頭がおかしい」と断じられる人なのですから、耳に引っ付けているダサい安全ピンも、実はさぞかし常識的なアイテムなのでしょう。




また、キャラクターへの不満のほかにも、物語運びが上手く感じられない場面が多く、物語構成そのものへの不満を否定できない部分が多々あります。



特に第二話では、話の中核に「四季鏡早苗(しきかがみさなえ)」との出会いを主題としていながら、綴られる70ページのほとんどが数ページで済まされるべき「エロハプンング」に割かれ、内面描写のしつこさ、頭を抱えたくなるような「お約束」の連続に、こちらのモチベーションがグングン吸い取られていくのが感じられるほど。



唐突な出会いから、その立場をどう確立していくのか。また彼女の人間性や心情はどういったものなのか。

本来そういった、登場から「発展」して進んでいく物語を捨て置いてまで書かなければならない内容とは到底思えないこと、不健全極まるサービスを越えたしつこさを含め、その内容の希薄さには「もったいない」の一言が妥当な評価だと思われます。



物語全般を通して筆者が読者に何を伝えたいのかが読み取れる部分も少なく、結果的に際どいシーンを、筆者が書きたいように書いているだけなのではないか、というなんとも気味の悪い印象が最後まで拭いきれませんでした。(「キャラ萌え」の観点からしても微妙である)




従者を育成する、という授業内容というわりに序盤から「着衣水泳」という意味不明さを強調した話が前面に出ており、本来基礎として構築されるべきマナー、家業への造詣を深める真面目な要素が一掃され、教養面での読者への恩恵も少なさも気になるところであります。



加えて、某女装ゲームとして有名な『乙女はお姉さまに恋してる』シリーズのように、お嬢様学校が故の雰囲気や、苦悩、培われた文化が感じられるわけではなく。狙ったように奇抜な部分のみをクローズアップする作風は単調そのものであり、娯楽小説というにも憚られる出来、というのが一貫して感想でありました。




従者を育成するという側面から、主に仕えることの意義。また常人とは違った心構えを必要されることなど、根本的な在り方の違いをはっきりと描写し。また物語に奇抜さだけを求めず、幼馴染との邂逅以外にもしっかりとしたヒューマンドラマを用意、お嬢様学校に通うからこその違和感など、環境への言及を増やしていけば、個人的には面白くなるような気がいたします。





気になった方は、上記の留意点を覚悟した上で購入していただければ幸いです。












読了お疲れさまでした。





今回、大幅に更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
また数日中に祖父の実家へ遠征するため、一部コメントが遅れてしまう可能性がありますのでご了承ください。


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○2011/08/08○
目標とする従者像がハウスキーパー+コマンドーみたいな感じだからあんな事もする訳で、ちゃんと礼儀作法もやってるって設定だと思った。

話の内容はおっしゃるとおりでエロハプニングが主題なんじゃね?ってぐらいクドイかも。キャラにしても金でなんでも解決出来るようなお嬢様ばかりだからか一般常識を持っていないようなのばかり。

後、あれがメインヒロインヅラしてるのが無い。性格からして致命的に可愛くない。正直あれ脇役の方が輝いてるというか出てこない話の方がいいなぁ個人的には。
[ 編集 ]
○2011/08/09○
この著者は、「物語」よりは「登場人物」に重みを置いている気がしますね。

「登場人物」がとても個性豊かで、時にはやりすぎなんじゃないかと思うくらいの天然さんが多いと思います。

主人公の設定も鈍感かつ、天然。そして、多くのハプニングに巻き込まれていくのは、「主人公らしい」と感じました。

>環境への言及を増やしていけば、個人的には面白くなるような気がいたします

私も同感です。

無駄に?スケールを広げすぎてフラグとかも回収しにくくなってる感じ?

私は一応全巻購入済みです。

登場人物が多いので、「キャラの個性」や「キャラの個性の使い方」などの勉強にはなるかな~と。

以上です。

[ 編集 ]
○2011/08/10○
esplia先生

お疲れ様です☆

この作品は、アニメなら観たことあります。
何気に観ていて、エロだなって思ってました☆
他には特に印象はなかったかな。

そうなんですか。原作を厳しくえぐってらっしゃいますね(笑
言われたみれば、アニメも・・・。

とにかく、おっぱいの印象が強かったです♪

失礼します(*- -)(*_ _)ペコ
[ 編集 ]
○2011/08/13○
帰省から帰ってまいりました。
返信送れて申し訳ない!

> 目標とする従者像がハウスキーパー+コマンドーみたいな感じだからあんな事もする訳で、ちゃんと礼儀作法もやってるって設定だと思った。

礼儀作法はやってましたか。飛ばし気味に読んでいたため見落としてました。不快に思ったら申し訳ない。
しかし従者とコマンドーを両立するっていう方針は、漫画家が格闘家を目指すようなチグハグな印象を受けますね、『ハヤテのごとく!』の印象があるので、漫画らしいといえばらしいですが、あまり理にかなってはいないと思います。二兎追うものは一兎おも得ず。


> 話の内容はおっしゃるとおりでエロハプニングが主題なんじゃね?ってぐらいクドイかも。キャラにしても金でなんでも解決出来るようなお嬢様ばかりだからか一般常識を持っていないようなのばかり。


なかなかの毒舌!そこに痺れるry

世間知らずと恥知らずってかなり違うと思いますよね~。社交の機会が一般人より多そうですからお金持ちや良家の子女=ああいう人間というより、彼女らの自なんじゃないかと思います。

男という未知の生物への畏れみたいなものに関しては、私の外国人嫌いと似たようなものでわからなくはないですが、仮にも子女ならば越えては成らない常識の一線というものがあって欲しいものです。


> 後、あれがメインヒロインヅラしてるのが無い。性格からして致命的に可愛くない。正直あれ脇役の方が輝い
てるというか出てこない話の方がいいなぁ個人的には。


腹黒い、といっても「実は~」と続くのが定石ですが、今回のヒロインは普通に「性格が悪い」んですよね。あまり積極的な絡みがないので、陰湿さにあてられることもなかった一巻ですが、たしかに今後メインを張るには「そうなってしまった過去」を含め、もう少し尖りを削らないと食えたもんじゃありませんね。
[ 編集 ]
○2011/08/13○
帰省先より帰ってまいりました。
返信が遅れてしまう申し訳ありませんでした。

> この著者は、「物語」よりは「登場人物」に重みを置いている気がしますね。
> 「登場人物」がとても個性豊かで、時にはやりすぎなんじゃないかと思うくらいの天然さんが多いと思います。

こういっては俗っぽいのですがいわゆる「キャラもの」の小説なのだと私も思います。可愛らしい女の子との波乱万丈の学園生活、というのが第一にあって整合性や論理性は二の次、というような潔さが垣間見えます。

天然、というよりは、・・・・・・言い難いのですが個人的には「非常識」なキャラクターが多い印象ですね。


> 主人公の設定も鈍感かつ、天然。そして、多くのハプニングに巻き込まれていくのは、「主人公らしい」と感じました。

私はまだ次の巻を読んでいないのでなんともいえませんが、なんであんなに物事を斜に見ているのか、どうして不良のような格好をしているのか、そんなナリをしているのにどうして執事になりたいのか、この辺りが事前に説明されていれば、もう少しだけ愛着が湧くような気がいたします。

恋心に鈍感、エロハプニングに巻き込まれててんやわんや。それは確かに既存の主人公像に近いものがありますが、あくまで根が善良である、という保証があったからこそ生きた設定なのではないかと思っております。

> >環境への言及を増やしていけば、個人的には面白くなるような気がいたします
> 私も同感です。

せっかく「異界」を描写するのですから、そこに漂う雰囲気や文化というものは是非とも欲しいところですよね!

内容理解に役立つことを含め、読者自身に想像を膨らませる余地を生む意味でも欠かして欲しくはない要素でありました。


> 私は一応全巻購入済みです。
> 登場人物が多いので、「キャラの個性」や「キャラの個性の使い方」などの勉強にはなるかな~と。


一巻のみを読んでの感想、ということで全巻読破されたサカナ狩りさんにとっては滑稽に思える感想ではあると思います。不快に思ったならば申し訳ありませんでした。

キャラクターの個性という意味では、たしかに他作品より大きなアドバンテージを有していることは私にもわかりますが、それらが一箇所に胎動している様というのはほんの少しだけ胸焼けを感じてしまいますね。

からあげとカレーを一度に食べさせられたような感覚といいますか(意味不明)
少なくとも一巻だけを見ると、もう少し薄味のキャラクターがいてもよかったかな、とは思いますね。
[ 編集 ]
○2011/08/13○
帰省先より戻ってまいりました。
返信送れて申し訳ありません。


> この作品は、アニメなら観たことあります。
> 何気に観ていて、エロだなって思ってました☆
> 他には特に印象はなかったかな。

たしかに第一に「可愛いキャラクター」とのイベントという作風上、伏線としての面白みや理詰めによる謎への言及という要素にはかけているので、必然的にお色気が中心になっている印象が原作にもありましたね。

挿絵一つにしてもやたらエロ要素が多く、お世辞にも慎ましいとはいえません。
個人的にはやたらめったら下布を見せるイラストや、胸の先端が透けているような疑問の残るものは嫌いなので、本作の挿絵を見るたびにどっと疲れが押し寄せてくるような状況でした。

> そうなんですか。原作を厳しくえぐってらっしゃいますね(笑
> 言われたみれば、アニメも・・・。

個人的には中傷よりマシかなぁ、とおもって書いておりましたが読み返してみると改めて「酷いな」と感じることが多いですね。一応記事に起す前にノートで「要点」だけは下書きしているのですが、なかなか簡潔、簡素にはいかず、愚痴っぽくなってりまっている節があります。

不快させてしまったのならば申し訳ありませんでした。

> とにかく、胸の印象が強かったです♪

なんというか、こう。

でっかいですよね~。

ボリューミー第一主義一線を画す男児ではございますが、あのたわわな丘陵には否応無く引きつけらるものがあると思います!(何を書いてるんだお前は)




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