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ヘヴィーオブジェクト【採用戦争】、雑感






らくができたら、“せんそう”じゃない。




電撃文庫さん刊行、鎌池和馬著『ヘヴィーオブジェクト【採用戦争】』についての雑感を今回は綴っていきます。

Espliaのあらすじ

前回の紛争から、時を経て。
相変わらずマイペースに過ごす「クウェンサー」、「ヘイヴィア」両名は、彼等の所属する『正統王国』の調査用航空機が何者かに打ち落とされかけるという事態を発端に、テロリストと暫定された『マスドライバー機関』と熾烈な争いを、「なぜか」余儀なくされることになってしまう。


読み終わった感想は、「作中の目的が一つであることから、物語の理解が容易い一方、全体的な新鮮味はやはり薄かった」といったところでしょうか。



前作と赴きを異とし、一冊の中にいくつもの舞台やオブジェクトを詰め込むことなく、一つの目標に対して全体的な物語が動いていくので、相対的に理解が得られやすい作風であることは上にも記した通り。


同時に、前回の雑感にて不満点として挙げた、数多のオブジェクトとの戦いにおける勝利から導かれる、主人公達への「奇跡の安売り」という案件に対しても、目標が単一化したことによって改善されている点を含め、評価を上げるポイントとなりました。



物語の雰囲気そのものに関しては、前回同様の、深刻になり過ぎない気楽さが垣間見え、後半に繋がってくる伏線や、謎解きに難解なものを用意しておらず、モヤモヤ感を感じさせない話運びになっている点は、やはり良い選択なのだと思われます。

「クウェンサー」「ヘイヴィア」を筆頭に、キャラクター達の方向性に揺らぎが無いこともまた、それを助長する役目を果たしているのかもしれません。



前作でのウリであった、オブジェクトという巨大兵器の構造への言及も、今回は更に緻密となり、同位の相手を一方的に攻めるにはどうすれば良いのか、というコンセプトの元開発された「第二世代」の性能は、良くも悪くも「男」の心をくすぐるようなもので、個人的なツボには嵌りました。


遠距離から一方的に、かつ一撃で敵を屠ることができる兵器、という発想は出来ても、実現段階にもっていくことは大変だということもよくわかりますしね。


中でも今回、雨雲を使った間接照準というものが登場し、総じて筆者の発想力には一物書きとして、是非とも肖(あやか)りたい魅力というものがありました。




問題は、その「雰囲気が変わっていない」という点が、「新鮮味をも失わせてしまっている」という意味においても効力を発揮してしまっている、ということが挙げられます。


例えば、第一世代という括りがあるにせよ、到底人間では太刀打ちできない数多のオブジェクトを相手に、大勝を納めてきた主人公達が、第二世代とはいえ「たった一機」のオブジェクトに全滅してしまう、という結末が思い浮かぶわけもなく、全体的なハラハラ感、ひいては緊張感に欠けているといえるでしょう。


作中ではか弱い人間として扱われていようとも、その性質は十分に「最強」といえるものでありながら、例えば『Hellsing』のアーカードのような「無敵」に値する設定や描写があるわけでもなく、『パンプキンシザーズ』のオーランド伍長のように、精神的な弱さをも併合した「不完全な最強」という要素があるわけでもなく、「ただなんとなく運が味方している」というなんとも応援のし辛い主人公達という条件も相まって、手に汗を握る展開というものからは程遠い位置に存在してしまっているようにも考えられます。


全ては筆者のさじ加減一つ。
ということはどの作品にも結局は共通のものでありますが、ここまであからさまな恣意を加えられてしまっては、擬似的な興奮も抑制されてしまうのではないでしょうか。


彼等の生い立ちや、バックボーンという付加要素でもあれば、観点の変容によって新鮮な物語に変わるかもしれませんが、今作の展開を見るに、生い立ちそのものがなんらかの伏線になっている可能性はなんともいうことができません。

そういった意味では今後に対し、ある程度の期待が持てなくは無い、とも言い換えることが出来るでしょうか。


無論「実は天才の血筋」だった、などというあんまりにも伏線だったとすれば、虚しさも一層、という事態に陥りますが




上述したように、前作の雰囲気と良くも悪くも基本的にそのままなので、手に汗を握るような物語をそれほど渇望せず、主人公達の活躍を、頭を空っぽにして楽しみたい、という人には間違いなくオススメできる作品です。


気になった方は、前作も合わせ、是非一度読んでみてはいかがでしょうか。








読了お疲れ様でした。
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○2011/06/05○
記憶に残っているのがペンギン親子とポールダンス講座

ポールダンスの所にイラストが無いのにションボリした記憶が

あとこの作者、レールガン良く使うよなって印象
[ 編集 ]
○2011/06/07○
返信送れて申し訳ない!

この間の原稿消失事件からパソコンが頻繁にフリーズするようになってしまいましたい。
一応の復旧はしましたが、更新が滞る場合があるんで、その際はPSPから最新記事にコメントでお知らせしますんでよろしゅう。

> 記憶に残っているのがペンギン親子とポールダンス講座

THEペンギンフィーバー。本来ならあそこで和解が成立してもおかしくはないのに、あのまま木っ端微塵に爆破してしまうところが、さすが「戦争小説」といったところでしょうかね。
個人的にはああいうギャグイベントのすぐ後に生き死にの問題なんかを出されると弱いクチなので、正直あまり楽しんでは読めなかった部分。故、個人的には川上稔的な両陣営を立てる表現技法がお好みであります。


> ポールダンスの所にイラストが無いのにションボリした記憶が

胸わしづかみで勘弁してあげてくれよぅ。ただああいうタイトな素材の軍服で、おまけに下着までつけてあのボリューム感というと、たしかに「爆乳」という印象ですかね。芸術じゃないので爆発の規模には個室しませんが。問題は、見たい箇所が「足」かはてまた「乳」か。

今世紀最大の難点でありますなぁ。ちなみに私は「足」派です。踏まれたくはありませんけど。


> あとこの作者、レールガン良く使うよなって印象

プラズマやレーザーも頻繁に見られるけれど、やっぱり金属を高速で射出する、っていう科学的な「想像の余地」がある分、イメージのしやすで他の兵器とは一線を画している可能性があるのかも。もちろんネーブバリューとして、代名詞的役割も担っているのは明らかですけれどね。

個人的には小型核搭載のグレネードランチャー。レーザービームを応用したレーザーサーベルなんかを使ってどっかんどっかんやって欲しかったりしますが、そこは悲しい、昆虫型が基本形のオブジェクト、といったところでしょうかね。
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