espliaのちょっとだけ時代遅れ。

生むは雑感、生きるは過去、ちょっと遅れた感想中心ブログ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
*
スポンサー広告 ○ Trackback:- ● Comment:-○

でぃ・えっち・えい、雑感

DHA-01.jpg





オレたちは幸せ者だぜ。
世の中のほとんどの連中が、自分が何をするために生まれてきたのかもわからずに一生を終えるのによ。
オレたちはちゃんとわかってる。





電撃文庫さん刊行、ゆうきりん著『でぃ・えっち・えい』についての雑感を今回は綴っていきます。

Espliaのあらすじ

それぞれ大罪を司り、善良な穢れなき男「神代光(かみしろひかる)」を堕落させるために集った七人の少女達。
彼女等のたくらみを阻止するため、小学校から片思いを続けてきた「白鳥愛(しらとりあい)」は大天使の力を借り、大事な少年(と貞操)を守る為の闘争を開始する。

それはそう――「愛」の力で。


読み終えた感想は「物語の最終目的がイマイチ」といったところでしょうかね。

ただ物語の内容そのものも何ら面白味がないので、強いて言えば、と注釈も加えておきます。




本編の最終目的。到達点は実に明確に設定されていて、それは主人公「白鳥愛」が片思いの相手の堕落を防ぐというもの(ついでに言うと契り(性的関係)を結ぶこと)であることは疑い様がないと思われます。


問題はその内容が、読み手にとってはなんら心を動かす要因にならないということではないでしょうか。


よく知りもしない、「善良」と謳われてはいても、結局のところその裏では何をやっているのかもわからない。そんな男が堕落しようとしなかろうと、はっきり言えば読者にとってはどうでもいいこと、でしかありません。



もちろん、実感という意味においてならば、例え小説の中の世界や人が死のうと我々には関係がない。そんな前提が覆らないことはご存知の通りで、やや私の言及が的外れにも思われるかもしれません。


しかし、例えば世界の崩壊が主人公達にとって大変だということを「想像できること」は読み手の擬似的な危機感に直結するものですし、魅力的なキャラクターの生き死にたまらなく魅せられる要素が満ちているのは、喪失の実感というものを紙面より想像できるからだと考えれば、そういった想像を掻き立てる描写こそが、読み手への訴えかけ、牽いては感動や危機感を生むと言えるのではないでしょうか。


その考えに基づくならば、今作の最終目的である「堕落」うんぬんのくだりは、読み手の危機感に直結するだけの緊迫感も、現実的な路線からのリアリティも感じられないものであって、のめり込んで読むだけの価値があるようには取れません


文中から匂うギャグの方向性から、このような「ゆるい最終目的」でも構わないというならば話は別になるのでしょうが、どちらにしても小説としての面白さが低次元であることは疑いないように思われます。




更に不満点を言い募ると。話の根幹部分、コンセプトにも問題があり、エヴォグリアスの定めた七大罪をモチーフとした作品は近年枚挙に暇がなく(一例を挙げれば『11eyes』や『うみねこのなく頃に』など)、コンセプトとしてはやや二番煎じの臭いを禁じ得ません。



加え、罪を司るそれぞれの少女という設定がありながらも、憤怒を司る少女は常に怒り、暴食を司る少女は常に食欲に満ちているなど、逆に「大罪に振り回されている印象」が強くあって、微妙な矛盾と、筆者の浅はかなキャラクターの創造性が露見した形になってしまっているように見えてしまいました。


それに準じ、七大罪全員を集結させるという見栄えを重視したのか、挿絵で全員分の絵を出しておきながらも、中には一言程度のセリフしかない影の薄すぎるキャラクターが実在している点も捨て置くことのできない悪しき部分であります。


第一巻で、今後関わってくる全てのキャラクターの見せ場を用意しろなどという無理は申しませんが、ただただ「沢山の美少女が登場!」というインパクトに感けて中身がそれに伴っていないのは如何ともし難い気持ちになります。


ただでさえ「軽い」内容が、そういった積み重ねによって「軽薄」に変わってしまうことは、書き手にも読み手にも不幸しか生みません


七人の人物をキチンと描写する前に第一巻が終幕を迎えていることから、既に次巻ありきの物語構成になっていることも一目でわかり、多くの作品を手がけている人気作家だからこそ、一巻から全力で書く事を忘れてしまっているようにも見えます。




一巻にして、ここまで後半の展開が読みたくなくなる作品というのも珍しいですね。


久々に読む時間がもったいなく感じられるほどの駄作でした。




気になった方は、以上の不満点を考慮の上、読んでいただければ幸いです。






読了お疲れ様でした。




スポンサーサイト
*
○2011/04/12○
主人公が思い人の貞操をかけてヤルかヤラレルカの話で最終的にはイクとこまでイクんだろみたいな?

読んではいないがそれなんてエロゲ?と言いたくなる話だな

七大罪、四天王、十二神将とか聞くと厨二な心が疼いてしかたない
[ 編集 ]
○2011/04/13○
返信が送れて申し訳ない。


> 主人公が思い人の貞操をかけてヤルかヤラレルカの話で最終的にはイクとこまでイクんだろみたいな?
> 読んではいないがそれなんてエロゲ?と言いたくなる話だな

そうそう。
まさしくそのままハーレムもののエロゲーって感覚。ライトノベルだって一応文学なんだから、シチュエーションにばかり傾倒して、本質を見誤っているのはどうかと思う。やたら沢山本を書いている筆者だからか、筆者自身の息抜きをそのまま文章にしているような浅はかさを感じずにはいられない。

撲殺天使ドクロちゃんみたいに、良い話でもなんでないコンセプトでも、散りばめられたギャグが面白いなら許せんるんだけど、内容はシリアスとギャグとお色気が等分に配置されていて面白みもそんなにない。


> 七大罪、四天王、十二神将とか聞くと厨二な心が疼いてしかたない

中二って言葉はあんまり好きじゃないなぁ。
一応「四天王」はわかるけど、エヴォグリアスの定めた七大罪、十二神将なんかは中高生がノートの端に描く物語にしては高尚すぎる気もする。今使われてる「中二」っていう評価は、ええかっこしいな作風全部に使われている気がしてどうもね、本来の中学生が思いつくようなっていう意味ではなく、本質的なところで敷居が高くなってしまっている感覚を否めかったり。
うみねこのなく頃にのバトルシーンなんかは、結構中二をこじらせてるみたいな印象を持っている人が多いけど、あれは結局のところ、そういった作風をミステリーっていう観点から皮肉って使ってるだけだしね。
[ 編集 ]
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL


twitter
ブログに対する掲示板の役割を兼ねておりますので、出来うる限りこちらにも目を通していただけるとありがたいです。

フォローしてくださるお方は「esplia」と検索して頂くと簡単に見つけられると思います。


espliaの生態


esplia

Author:esplia


【読書中小説】
神様のいない日曜日
幕末魔法士
KAGUYA~月の兎の銀の箱舟~
文学少女と死にたがりの道化
中の下!
曲矢さんのエア彼氏


【プレイ中(&予定)ゲーム】
黄昏のシンセミア
elona
グリザイアの果実
はつゆきさくら【済】
穢翼のユースティア【済】


【鑑賞中音楽】
嘆きの音
Dead End
borderland
少年よ我にかえれ
ノルエル
灰色の水曜日


【オススメゲーム】
FLYABLE HEART
永遠のアセリア(なるかな含)
遥かに仰ぎ、麗しの
装甲悪鬼村正
Fate stay night(hollow含)
てのひらを、たいように
月光のカルネヴァーレ
君の名残は静かに揺れて
BALDRシリーズ(戯画)
ひぐらしのなく頃にシリーズ
うみねこのなく頃にシリーズ
東方シリーズ(SLG、文、WS含)
夜明け前より瑠璃色な
CROSS†CHANNEL
リトルバスターズ!
CLANNAD
STEINS;GATE


恒久的に不定期更新ですが、
よろしくお願いします。

週一更新005


当ブログはリンクフリーです。
こちらから打診した場合は了承があるまでリンクには追加いたしません。

ブログ内検索
ブロとも申請フォーム
メールフォーム
相互リンクの申請は、
「ブロとも申請フォーム」
または、
ここにお願いします。

名前:
メール:
件名:
本文:



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。