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小春原日和の育成日記【一、二巻合併】、雑感

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――待っているわ。貴方とこの姫乃宮で、再び会えるのを


前作にて「乃木坂春香の秘密」を執筆した有名作家、五十嵐雄策の時期作『小春原日和の育成日記』について今回は雑感を書いてきます。

Espliaのあらすじ

写真に写ればセピア色、コンビニに行けば自動ドアが立ちはだかり、友達は隣のクラスの金魚だけ。
そんなひたすら影の薄い地味な少女「小春原日和(こはるばらひより)」と同じアパートで同居している主人公「晴崎佑介(はれさきゆうすけ)」は、ある日、日和から超有名女子高校に受験するために力を貸して欲しいという要請を受けることになった。



筆者である五十嵐のモットーは「小難しい展開や設定をなくし、読みやすい作品を目指す」であることは前作からも周知のとおりです。
基本的に今作のコンセプトはそれと変わっておらず、極力難しい単語や展開を意図的に省いたような「甘ったるさ」が相変わらず鼻につくように感じました

私が以前、何かの小説の雑感で、「一般人の主人公を用いることで、読み手と共感を与え、持ち上げることでカタルシスを得やすい構成」、などということを記したように、登場人物さえ好きに慣れれば、他の作品でも見られないような異常な「持ち上げ」方をしてくれるので、好きな人にはたまらない出来になっていると言えます

お世辞にも物語を織り成すセンスは、私の知る作家の方達から一歩下がるものの、未だに根強い人気を有している原因はここにあると見て間違いないでしょう。

無論、読み手と共感できず、起承転結の「転」、「結」が平坦であることに嫌気を感じる人には、今作がクスリになるわけもなく。ただひたすら不愉快な展開が続いていくだけなので購入する価値は全く無いといって問題ないかと思われます。
ただ、数分でも立ち読みすれば先の展開まで読めてしまう浅い構成や文体は、「最初はこんな本じゃないと思ったのに」というような期待を良い意味でも悪い意味でも裏切らない安定感はあると思います

立ち読みで駄目なら素直に購入を諦めるべきでしょう。


他には、文章そのものについても気になった部分があったので、少々触れておきます。

まず、「五十嵐といえば」という作風に、やたらめったら「比喩表現」を使う、というものがあります。
その中には、「墓石の影にひっそり咲いているような名も無い植物のような~」や「犬と思っていたら(中略)小柄な小熊であったことが判明したくらい~」など、かなり長くて無意味と思われるものが多数あり、作風という「臭い」を出そうと頑張りすぎたせいで、悪臭に変わってしまっている点が多数見受けられました
これは正直読んでいて面倒になること請け合いです。

加え、会話文が致命的に下手で、日常会話にしても掛け合いにしても、単にキャラの設定だけを頼りに拙く書き綴っていることが多く、溜め息をつきたくなる場所が多数ありました。
特に、腐女子キャラの女の会話は酷く、会話文のほとんどにカップリングネタや「絡ませる」、伏せ字が使用される始末。筆者は面白いと思ってやっているのでしょうか、この部分に関しては本当に笑えませんでした。


物語の展開に関しては『ラッキーチャンス』同様、一度読めばあっさり理解できる見通しのよさがあるので言及はしません。ただ過度にストーリー性に期待するのは危険ですので、その点を留意してください



【総評】

主人公=読み手と考えられる人ならば、終始宗教じみた「持ち上げ方」をしてくれるので、愛らしいヒロインやサブキャラから慕われたい人は買って損はないと思います。

ただ前述したように、文章上鼻に付く展開や表現が多く見受けられることや、そもそも「甘ったるい」展開そのものに嫌気が指す人には核地雷なみの残念感が漂う出来であることは言うまでもありません。

シビアな現実に疲れた人、最近誰も誉めてくれなくなった人には、ひょっとすると桃源郷が見えるかもしれません。(え)

私としては『乃木坂春香の秘密』のアイドル編(六巻か七巻だったか)のように、五十嵐作品にしてはダークな展開が、今作にも来てくれることを願いつつ、引き続きこのまま購読していくつもりですが、モチベーションは正直それほどないのが現状です。




読了お疲れ様でした。

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