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『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』人物別、詳細感想【前編】





前回の予告通り、今回は『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』人物別、詳細感想となります。


作品に関する、ほぼ全てのネタバレを含有しておりますので、未プレイ、未クリアの方は退去を推奨いたします。



後編へのリンクはこちら↓

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』ネタバレあり詳細感想「後編」


本文へは、記事の下にある「read more」よりお進みください。


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ゲーム感想『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』




今回は 2010年11月25日にスパイクから発売された『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』について、小題を建てながらプレイした感想を綴っていきたいと思います。



主な構成としては、

今回(2012年1月27日)の『ネタバレなし(気味)感想』
次回(未定:1月中)の『ネタバレあり+細部感想』

となりますので、未プレイの方は今回の記事のみで切り上げることを推奨いたします。


(記事へのリンク)

『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』ネタバレあり詳細感想「前編」
『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』ネタバレあり詳細感想「後編」





あらすじ

私立希望ヶ峰学園。そこは、日本中の「希望」が集まる高校である。

野球、占い、ギャンブル、アイドル、etcetc・・・・・・。
そこには「超高校生級」の肩書きを持つ、名だたる天才が集められていた。

日本中の高校生から唯一ランダムで入学を認められた「超高校級の幸運」として希望ヶ峰の門を潜った、凡人「苗木誠」は、希望の名を関した高校が、絶望に塗り固められていることを知ることとなる。

卒業できるのは、人を殺した「クロ(犯人)」だけ。
生死を賭けた学級裁判の幕が今、上がる・・・・・・!





以下より本文。



ネタバレなし感想(レビュー)


まず本作の基本的な流れとしては、クローズドサークルミステリーにおける探偵役として、プレイヤーが

1、事件現場を検証

2、そこから『犯人』『犯行方法』『動機』などの重要要素を推理

3、集めた証拠などから「犯人(クロ)を炙り出す【学級裁判】」において、矛盾を否定していくことによる犯人を特定

という一連の行動を行っていくことになります。


その点から見るに、本作コンセプトは、あくまで「論破」という方向性にあって、「シロ」(犯人以外の人物)また「クロ」(犯人)の言動矛盾を議論に打ち抜く、探偵役としての爽快感、推理をすることの楽しさに比重を置いたものであることが伺えます。


「ミステリー」や「推理」と言うと誰しも構えてしまうであろう難易度も、本作には有能な補佐役の登場人物が複数登場することで、ミステリー作品に詳しくない人でも問題なくクリアできるものとなっており、証拠が揃わないうちには学級裁判が始まらず、全ての証拠品を集めるために行くべき場所は全て全体マップに表示してくれるという安心設計

裁判で打ち抜く矛盾がわからなくても、ゲームオーバー前にリトライの選択肢が用意されるので、最悪怪しいものを総当りするくらいの気概でも問題ない所もうれしいですね。


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シナリオについても、「誰かの好感度を上げたからBルートに分岐」とか、「間違えたクロを指定して即バッドエンド」ということはなく、後半の一部に存在する「やり直しが容易なバッドエンド」一つを除いて一本道であるため、比較的「犯人当て」以外の些事に懸念を抱かなくて良くなっている点は評価できます。


ミステリー作品として見れば、誰にでも解ける難易度ということで、常時十全なサポートが付くため「古典作品のお約束」と「あからさますぎる証拠品」が多く、嗜む人にとっては陳腐かつ退屈と評する人もかなりいると思われます。

が、そも「読んだ人間の2割しか答えがわからない」シナリオというのは、読者の解答に依存しない書籍でこそできる芸当であって、本作のような「ゲーム」に適用するには甚だ見当違いの批評であることを理解していただきたいものであります。

ただ難しい文章を書くのは知識があれば出来ることですが、誰にでも理解可能な文章を書くのはその何倍も難しいことです。

2割の人間の矜持より、8割の人間の達成感
推奨年齢は17歳と高めですが、むしろ中高生にこそミステリー楽しさを知ってもらう間口としてプレイして欲しいところ。

少々グロテスクなシーンはありますが、コミカルな絵柄で大分緩和されるため、さほど露骨ではなく。ホラーやスプラッタが苦手な人にも幾分敷居は低めです。


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隔離された空間に15人の「天才(超高校級)」が集まり、殺人が行われるという、西尾維新の『クビキリサイクル』を彷彿させる本編でありながら、常人にも理解可能な主人公の存在があることで各人の内面がわかりやすく、各章でメインになる人物の掘り下げが深いため、感情移入のしやすさが段違いであることは、個人的にも評価したい点であります。

全てのキャラクターに見せ場が存在するため、クリアー後に登場人物一覧を見るときの感慨もひとしお

殺人という暗澹としたテーマを前提としながらも、熱い人間ドラマがあるのは、やはり明確な「悪」が用意されているためでしょうが、そこは安着ながらもカタルシスが感ぜられます。

ちなみに一部、終盤の展開に不満を覚える方がいるのも事実ですが、続編を鋭意製作中ということで溜飲の下がる終わり方ではあるかな、というのうが本音です。
もちろん一作で終えられるなら終えてしかるべきですが、容量一杯まで作りこんでいることを考えると手抜きと断じることはできそうにありませんね。


danngannronnpa-04.jpg


最後に気になったこととして、「学級裁判」における議論、「現場検証」による証拠集めが過剰に「アクション」の要素をもっていることにあります。

小さな物品をにカーソルを合わせるため、または動く標的にカーソルを合わせるため、PSPの薄っぺらいアナログパッドを多用する場面が非常に多く、操作性の悪さから図らずもイライラすることが多くありました。

人物に話し掛ける際も、部屋の奥に頭がちょろっと出ているだけで、フラフラするポインタを当てなくてはならず、前面のキャラに連続で話し掛けてしまうこともしばしば。


さらに本作の難易度設定が、「推理」ではなく「アクション」に依存しているということで、ミステリーに造詣があるから~といって最初に高難易度を選んでしまうと違った意味での難易度に悩ませられることになりかねません。
あくまでシナリオを楽しむだけならば、「シンセツ」の難易度レベルから始めましょう

個人的には素晴らしいシナリオにそぐわない、このアクションシーンが苦手で、議論の際に発生するMTB(マシンガントークバトル)というリズムゲームの必要性を含め、やや蛇足感が否めません

特に頭では答えがわかっているのにアナログパッドが汗で滑ってやり直し、という時のイライラ感は筆舌に尽くし難いものがありますね。


ただ学級裁判パートで流れるBGMはどれもシリアスな雰囲気に沿った格好良い演出になっており、必見です。
アクション部分でダレた気力も、この議論開始の演出でしっかり引き締まってしまうところが憎い。

danngannronnpa-05.jpg


本作の主軸はあくまで推理パート人間ドラマ

アクション要素にそれほどの高望みをしなければ、プレイヤーの感情を刺激する一貫して高クォリティーな作品だと断言できるでしょう。
ミステリーの好き嫌いは度外視しても十分楽しめます

個人的には太鼓判を押したくなる出来栄えでした。


廉価版では通常版の不満点であった、「観察眼」と「ランニング」のスキルを最初から所有しているなどプレイング面で更に親切設計になっているので、そちらもオススメ




気になった方は上記に留意しつつ、購入を検討していただければ幸いです。




一応、ここまでで「ネタバレなし感想」はここまで。

次回のネタバレあり感想も現在鋭意執筆中でございます。


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読了お疲れさまでした。



追記;資格試験の関係で、ブログを運営する時間が限られてきました。週一更新が間に合わなくことはさすがに阻止できますが、コメントの返信が数日遅れる場合があります。ごりょうしょうください。

もちろん返信そのものはキチンとさせていただきますよ! *

漫画感想『花と奥たん①』







今回紹介する作品は、ビッグコミックススペシャル掲載、高橋しん著『花と奥たん①』です。



【簡単なあらすじ】

「奥たん」は今日も単身赴任の旦那を待っている。
巨大な植物に汚染された野菜もなんのその、その日のご飯のため一生懸命奮闘します!


【Good point】

雰囲気としては、『花のズボラ飯』などと同様、日常のエピソードの大半がその日の献立を考え、食材を調達し、調理し、食すまでを綴った「グルメもの」といったところでしょうか。


描かれるのが『花のズボラ飯』がその名の通り調理法からしての「ズボラ」に対し、きっちり手間暇とバランスと見栄えを考慮したメニューが中心となっているので画面映えに関してはピカイチ

単行本でありながらお馴染みの淡い着色でしっかり色づけされていて、お洒落感が強いですね。


奥たん曰く、「別に楽するために生きてるんでねーし」の言質どおり、毎度毎度の食材探しの大冒険があるので、料理を作るまでの過程にしっかりとした軌跡が用意され、スーパーで買い物して則帰宅、というような単調な物語にしない点は評価すべきでしょう。


世界設定として、「謎の巨大植物に汚染された日本」、そこから発生した「大災害」という重いテーマを背景に重ねることで、『最終兵器彼女』からみられる退廃的な雰囲気の獲得にも成功しており、「帰らない」理由を明確にされない旦那さんを待ちつづける奥たんの健気さと、微量の狂気に気付く頃には、その独特の作風に良い意味で呑まれるのではないでしょうか。


未読の方だと、前述した「食材探しの冒険」という言葉に若干の違和感があると思いますが、まさに文字通りの冒険という認識で問題ありません。

植物に飲み込まれた大都市の描写しかり、朽ちかけた文明にしがみ付くように生き長らえる人間の根強さが緻密に描写されておりました。


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【Bad point】

調理される料理はどれも品数豊富のバランスばっちり。総じて健康的である反面、ジャンクフードにかぶり付くような荒々しさがなく、小洒落た雰囲気のみが前面に出すぎている点はかなり人を選ぶでしょう。

調理方法も切り方、炒め方、諸々細々としていて、丁寧な分自分で実践してみようとは露にも思えません

前提として、野菜を山ほど収穫できる環境にあるため、現実世界の値段を考えると割高にすぎる現実味のなさも本作ならでは、といったところ。


加えて、世界観として設定された「退廃」の雰囲気は、グルメものとしての魅力のみ突き詰めた場合は蛇足であるばかりでなく、主人公である「奥たん」自身の狂気をうかがえてしまうこともあって、「食べる」要素を純粋に楽しむ弊害にも変わりかねません。


1巻の終わりに近づくにつれ、徐々に明らかになる「奥たん」の心理描写が、「楽にできればそれに越したことはない!」と思っている私ような人間にはトゲのある物言いに変わっていくことも含め、主人公への共感性は甚だ低い、と評するが妥当でしょうか。


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【個人的な戯言】

『最終兵器彼女』に似通ったギャグ満点ながら退廃的な雰囲気が拭えない、灰色の演出が大好物です。

あくまで調理過程はおまけ、たまたま簡単そうに出来るのを真似できれば御の字、というスタンスを保ってリアル趣向のファンタジーとして読んでしまうのもアリかもしれません。


人間ドラマという点では、そもそも固有名詞をもったキャラクターが極端に少なく(考え方によっては不在)、世界に起きた事件を、歴史一覧のように解説してくれるわけでもないので、絵柄の美しさと不可解さを同居させた絵本(アートブック)のような心地で流し読むくらいの気概で望むべし。


現在は1巻のみ読了の状態で、続刊が出ているかも不明ですが、2巻からもう少しだけ世界観に踏み込んだ話もあるとバ【Bad point】の大半を解消できるかもしれませんね。



淡い色調と、彩りの良い料理にいろいろな食欲をそそられた作品でした。


気になった方は上記に留意しつつ、購入を検討していただければ幸いです。



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読了お疲れ様でした。
*

狗牙断ちの劍-刀と鞘の物語-、雑感







今回は印象に残った一文はありません。




富士見ファンタジア文庫刊行、舞阪洸著『狗牙断ちの劍-刀と鞘の物語-』についての雑感を今回は綴っていきます。

espliaのあらすじ

セーラー服に足袋、長刀を携えた漆黒の少女、「修学院 香月(しゅうがくいん かげつ)」は人を喰らう魔「狗牙」を打つ狗牙断ちと呼ばれる存在である。
うっかり彼女を目撃し、秘匿を是とする香月に殺されるはずだった「葛木 駿(かつらぎしゅん)」だったが・・・・・・。


読み終わった印象は「1巻だけでは完結しない上下巻の「上」の部分にあたり、単品では評価に値しない半端もの」といったところでしょうか。



やはり今作で最も気になるのが、第一巻を謳いながらも起承転結の中途までしか物語が描かれない「有料体験版」ともいえる様相に終始していることであるのは間違いありません。
前情報として長編ものであることは、本作が現在刊行されている続刊の数を見れば自明ではありますが、1巻の終わりに


この洋館を舞台とした真の惨劇が繰り広げられるのは、ここからなのだ


という煽りか広告か、読者を馬鹿にしているのか、と疑わずにはいられない一文が用意され、同時に、本編に「なんら特徴的なイベントがないこと」「物語の中心軸がずれていること」を熟知しつつ独白していることに強い不快感を禁じ得ませんでした。


ページ数も他社の文庫から見れば薄く、更に中途に入った「居合ウンチク」やら、「この娘はコスプレイヤーなのだろうか~云々」というライトノベルと知って読んでいる我々にとって白々しい導入などなど、多くの蛇足が随所に垣間見えている中では、筆者の誠心誠意を疑ってしまうのも無理からぬこと、というものであります。


出来上がったプロットから続刊を買わせる区切りをうまく見つける狡猾さを養うのも結構ですが、解答のないクイズ本を買わされる身になっていただきたいものです。



話の内容も、「人に姿を見られてはならない」という前提をもった人物が、日中にセーラー服着て刀を持って闊歩しているという不可解な前提から始まっており、ビジュアルを重視しているのか話を重視しているのかイマイチ検討がつかず。

食欲にまかせて飲食店でドーナツを食い荒らしてみたり、お盆を頭で割ってみたり、どこか歯車がかみ合っていないようなノリ重視の動きが、後半に掛けてのシリアスな展開に影を落としている部分も。


服装に関し、和装を意識しての香月のロングスカートかと思いきや、後に出てくる彼女の師匠「遊眞(あそま)」が短いスカートで登場することを決定打と見ると、「黒髪セーラー服の美少女で刀」という筆者の願望が如実に現れているようで閉口したくなります。

ギャグとシリアスが同居しないとは露にも思いませんが、このやり方は正直言ってバランスが取れていません



キャラクターに関しては、そも主人公に魅力が薄く、恐ろしい化物である狗牙に立ち向かう"非日常"を選択する理由がヒロイン「香月」の色気に絆されたから、というのは擁護の言葉も浮かびません。今後命のやりとりをもって輝くべき主役が「性欲」前提に動いていると知って喜ぶのは果して誰でしょうか。


前述したように本編が中途で途切れている分、キャラクターの内面や日常生活に比重を傾けたのかと思いきや、浮き彫りにされるのは生活感のみで「駿」と「香月」が同居を経てどう心境変化したのかにスポットが当たらないことにも落胆を禁じ得ません。

「エロメイドのご奉仕」の前に用意すべきイベントがあるんじゃないんですかね。


同居生活をいきなり六日目から語りだし、「随分仲良くなりました」で二人の心境を終わらてしまえる内面の掘り下げへのお座なりさには、私個人的にとことん相容れないものを感じました。



狗牙を巡ったシリアスな場面も、敵自体が既存作品の「吸血鬼」と遜色なく、作風相応に捻りのある旨みがありません。

特に戦闘技能の大半が筆者の頭の中にしかない「居合」の知識のみで知識がなkれば当然ついてこれず、主人公も(序盤では)弱いままなので情けなさが目立つばかりのいいとこなし


後編への伏線として「百戦錬磨の狗牙断ちが殺害された!」という煽り文句も、数行ちょろっと紹介された強面が死んだ程度で絶望的になるわけもなく、総じてインパクトと決定打にかける印象が拭えません。


あからさまに睡眠薬で眠らせた犯人が、数ページ後に助けを求めてきたり、それに主人公らがつっこまなかったり、話を簡略化しずぎて意味不明な場面も多くあり、ギャグ、シリアス、合わせてどちらも及第点未満と評するが適当でしょう。無論、第一巻のみの評価として、ですが。



唯一良かったのが、ヒロイン「香月」の情緒不安定気質で、見た目に違わぬクールキャラかと思えば突如錯乱して喚き散らしたり、子供みたいに泣きじゃくってみたり、意外性に満ちていた行動が非常にコミカルで笑みを誘われました。


続巻において主人公の掘り下げがなされれば、もう少し作品の安定感が出るかもしれませんね。



気になった方は上記に留意しつつ、購入を慎重に検討していただければ幸いです。














読了お疲れ様でした。



追記
ついに七日目でギリギリ更新という禁じ手をやってしまったorz
*

漫画感想『ニコイチ』




今回紹介する作品は、ヤングガンガン掲載、金田一蓮十郎著『ニコイチ』です。


【簡単なあらすじ】

母を失い、傷心した息子のため、「父」でありながら現在まで「母」として生きる男――「須田真琴(すだまこと)」。
いつかは自分が父であることを打ち明けなければならない葛藤と戦いながらも延々女装を続ける日々だったはずが・・・・・・。

会社の同僚、「藤本菜摘(ふじもとなつみ)」に想いを寄せてからというもの、一見して平穏だった日々に波乱が巻き起こっていく。


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【Good point】

会社では男(父)、家庭内では女(母)というぶっとんだ設定のインパクトが強い一方、(現実的には無理であることは承知しているが)そこはかとないリアリティのある問題点が徐々に湧いて出てくる点には構成力の巧みさが垣間見られます。

また男バージョンではヘタレながら、女装すればとたんに強気美女に変身、という主人公の二面性を上手く使った展開がラブ「コメ」の名に恥じない奇天烈な人物模様を形成しており、昨今目覚しい展開を見せる『女装もの作品』と共通に、裏事情を知っているからこそ感ぜられる感動ないし笑いが随所に散らばっております。


今作はいわば恋愛の「裏側」にもスポットを当てている為、同性愛やら女装癖やら結婚などを視野に入れた生々しい問題が多く取りざたされ、良くも悪くも一本筋ではいかない怒涛の展開が続く点は「飽き」に無縁で、ジェットコースター感覚で楽しめる作品、と言えるかもしれません。

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【Bad point】

上述しましたが、リアリティはあっても「現実的」ではありません。

そもそも成人男性が成人女性の声色を真似られるがどうかすら真偽がつかない中、8年間も息子を騙し、職場の人間にも全く気付かれないという土壌は甚だ不自然で、その部分に分厚い疑問をもって読んでしまうと当然作品を楽しむことは不可能でしょう。


恋愛の裏側に嘘を重ねた挙句の肉体関係などなど、とかく気軽に読み進めるにはヘビーな展開が多く、飽きが来ない一方で日常の安らかさとも無縁である点には注意が必要です。

コメディー色が強い分緩和はされているものの、実体験として単行本一冊読み終えるだけでどっと疲れることもしばしば、といった様子。


また女装中の主人公がやたら格好良いこともあって、ヘタレを浮き彫りとさせる素(男)の主人公パートの煮え切らなさにイライラさせられることが多く、作品全てが高いクォリティーか、と問われれば頷けない場面が少なからずある点にも留意が必要かもしれません。

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【個人的な戯言】

エロゲー、ギャルゲー感覚の女装モノとはやや趣を異としているため、絵柄含めて萌えを求めるのはNGです。

雰囲気としては少女漫画。取りざたされる話題は悉くヘビー、かつ性的な描写も伏せないので少年漫画における『恋愛もの』のようにハーレムやら日常のヤキモキやらを求めても満足はできないでしょう。


コンセプトとしてはあくまでも社会人、父親として「責任ある人間」が女装を経てどうなるのかを描いたものかと思われます。

現在5巻までを購入し読み進めておりますが、やはり長く読むには不向きな作品で現在は橋休め中。



気になった方は上記に留意しつつ、購入を検討していただければ幸いです。


niko1-04.jpg







読了お疲れ様でした。


追記
故あって昨日まで田舎に帰省しておりました。コメントに対して早急に返信を送れなかった旨、申しわけありませんでした。

*
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少年よ我にかえれ
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【オススメゲーム】
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