espliaのちょっとだけ時代遅れ。

生むは雑感、生きるは過去、ちょっと遅れた感想中心ブログ。

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ブログが夏仕様になりました

春仕様のまま維持しておくには最近暑くなりすぎている感がありましたので。

今回は、前回よりも更に少ない時間を使って、配色とtop画像をいじらせていただきました。



before

spring01.jpeg




after





春仕様時とは違い、今回これといった「メインテーマ」を用意しなかったため、かなーり残念な具合になってしまっているのは御覧の通り。せっかくの夏仕様にも関わらず、暑苦しい敗色なのもマイナスポイントですね。


構造自体も、ほとんどいじっておらず、不具合が少ない一方で凄まじいマンネリ感が漂いますが、その辺りは平にご容赦を。


不具合が見られた場合、よろしければご一報をください。





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キーリ2【砂の上の白い航跡】、雑感







ここは命を終えたものが流れ着く場所。

あんたたちが来るのはまだはやいわね






電撃文庫さん刊行、壁井ユカコ著『キーリ2【砂の上の白い航跡】』についての雑感を今回は綴っていきます。

Espliaのあらすじ

教会兵からの追っ手を振り切った不死人「ハーヴェイ」、「キーリ」、ラジオに宿る怨霊の「兵長」ら一行は、流動する砂を渡る“船”に乗るため、とある街に旅費を求めて滞在することになったのだが・・・・・・。


読み終わった感想は「良くも悪くも前作の雰囲気そのままで、キーリという少女にどういった感情を抱くかによって印象が変わる」といったところでしょうか。



第一巻同様、今回も「ハーヴェイ」「キーリ」ら主人公各の行脚の最中、様々沸き起こる奇怪な(霊的な)事象に巻き込まれ、翻弄されていく様がメインとなります。


基盤となるストーリーこそ地続きですが、一話一話において明確な区分が用意されておりますので、一貫して読まないと内容が頭に入ってこないということがなく、読んでは小休憩という流れを繰り返しても問題が無い、「気軽さは嬉しいところですね。



内容に関しては、筆者曰く「まわりくどい性格の少女」と「面倒くさい性格の男」の会話や行動、心情描写を中心としたものですので、明瞭とは一線を画す、曇天の下にいるような暗さ、不透明さは前作同様顕在だと言えるでしょう。


それはもちろん、読むだけで気持ちが晴れ晴れするようなものでもなく、数多の敵を相手に大立ち回りを演じるような動的な意味での派手さも控えめなので、これらの点に期待するのはやめておくほうが無難かと思われます。


不器用ながらもお互いへの理解を、事件を通してゆっくりと深めていく二人の「いじましさ」に根気よく付き合うことができる人で、かつ静かな物語の余韻を味わうことを好む人ならば本作の魅力をじっくりと味わうことが出来るのではないでしょうか。




その一方で、今作の不満点、というよりは不安点を挙げるとするならば。

上記に由来し、主人公格二人の生い立ち、心情、過去がかなりの頻度で如実に描写がなされるため、読者にとっては共感性を得やすい土台がきっちり出来上がっているにも関わらず、内心と言動がかみ合わない場面が多いことで、逆に辟易してしまうことが多々あること。


自覚がないとはいえ、動けば必ずトラブルを持ち込んでしまうキーリの体質(というよりは筆者の描き方)。また彼女自身の迂闊さと年相応の我侭さを総じ、一度でもその行動が「鼻について」しまうと、成長過程を描いていく物語のほとんどの見方が変わってしまいかねないこと。


上記に伴って、成長過程を楽しめないことが、イーコル起伏の少ない物語そのものへの余韻を生まなくなってしまい、ひいては作品の評価が下がってしまうこと。


などが挙げられ、一見して良質な作品ながらも、数多の不発弾を抱えているような印象を抱いてしまうのが現状、といったところでしょうか。



最後に、個人的な見所としては。
今回も盛大に不死人という特性をもって大活躍する「ハーヴェイ」の苦労物語は一見の価値があります。


焼き殺されかけ、頬をガラスでざっくり切ったと思えば、鉄パイプで頭をブン殴られ、階段から突き落とされる、ストーブの火傷で手の皮膚が剥がれ、狩猟用の銛で串刺された挙句、そのまま砂中を引き回される。


と、最早筆者に恨まれているとしか思えない、未曾有の扱いの酷さに思わず涙が零れそうになりました。


個人的に、この偉業を成し遂げただけでも一読の価値がありますが、この惨劇を引き連れてくる「キーリ」の疫病神ぶりにも、今後着目したいところですね。



出来るならば、次の巻では流血沙汰が少ないことを祈っております。



気になった方は、是非、前作も併せて購入を検討してみては如何でしょうか。










読了お疲れ様でした。




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僕は彼女の9番目、雑感







忘れた振りとか、平気な振りを、しなくていいんだ。

お前は、怒っていい。






電撃文庫さん刊行、佐野しなの著『僕は彼女の9番目』についての雑感を今回は綴っていきます。

Espliaのあらすじ

クリスマスの日、何者かに「轢かれた」高校生「木蔦東司(きづたとうじ)」。
しかし犯人は不明で、物的証拠はなく、ついでに言えば目撃者もいないため事件は迷宮入りしてしまう。

ある日、そんな一人割りを食うハメになった東司の前に現れたのは、自らをサンタクロースと称す、奇怪な少女であった。


読み終わった感想は「地の文のテンポや会話文の上手さが際立ったが、肝心の部分がやや曖昧」といったところでしょうか。



今作の見所はなんといってもト書き(地の文)とセリフ回しのセンスが秀逸であることが挙げられ、また内容理解に不可欠な登場人物たちの過去語り(バックボーン)こそないものの、基本的に主人公である「東司」の視点で終始物語が語られるため、場面場面における理解に支障が及んでいないことは評価できる点だと思われます。



題材が題材だけに、時として物語運びに唐突なイメージを受けること(耳の山の話、トナカイの話など)も少なくはありませんでしたが、全体的に見て「実在するサンタクロース」というインパクトにのみ比重を置いた土台ではなく、彼女を巡る等身大の人間が織り成す人情話が大部分を占めていることも個人的にはお気に入りで、不可思議な設定から不可思議な物語に終始するのではなく、あくまで読み手の理解を得やすい題材に徹している様には好感が持てます。


中でも、父親の暴力に悩まされ続けられたある人物の消えない心の傷を吐き出す場面は、セリフ回しの秀逸さと相まって、必死に言葉を紡ぐための荒々しい息継ぎまでが脳内再生されるような痛ましさが滲み出ていて胸にくるものがありましたね。



しかし、「実在するサンタクロース」という作中での重要な要素と離れた人情話に終始するということは、本作のヒロインである(筈の)「黒須にこら」を必然、物語の中心から逸らしてしまうことに違いはなく、序盤でのみ、話の中核となる彼女自身への言及が軽く行われるだけで、一巻においてはまったく触れられていないことは問題として見ることが出来るものです。


また、東司とにこらの関係においても、今後彼女の意識をどういった方向に、どう修正し、その結果彼女の結末をどう変えていくのか、という物語の「目的」ないし「終着点」がぼかされてしまっていることも含め、ややメリハリに欠いた印象を与えてしまっていることが残念といえば残念な部分だと言えるでしょう。


主人公各二人を取り囲む友人たちを題材にした話も確かに重要で、その出来は上にも記したように抜群であることも間違いはないのですが、それらはあくまでヒロインにまつわる一定のモヤモヤを払拭したあとに行われるものであるように思われ、重要な部分を大幅に切除して挿入し、話の本懐を停滞させてしまうことが果して正しいことだったのかどうかについては、やはり疑問が残ります。



むろん。
序盤の土台を経て、「にこら」の心境変化を促すための人情話の連続という予測を建てられることから、この構成が明らかな説明不足、描写不足とまで断定できるものでないため、一概に悪しと評するものではないことが念頭にあることを明確にしつつも、どこか説明不足感が強い印象を持ってしまったというのが正直なところでしょうか。



登場キャラクター達そのものに関しては、特段苛立ちを覚える行動、言動というものが少なく、全体的に善性が強いので万人向けだと思われますので、良くも悪くも出だし、ト書きやセリフに散りばめられたギャグを面白く読めるかどうかに、やはり全ての評価が掛かってくることになると考えられます。



夜中に目覚めたら美少女がお腹の上に!


という既視感を覚える出だしでありながら、意表を付く題材と、人間の本質に訴えかける人情話、それを彩る才覚を匂わすテンポの良い文章が織り成す良質のエンターテイメント作品になっていますので、気になった方は是非読んでみていただければ幸いです。



好き嫌いがわかれる作品だとは思われますが、オススメの一品です。









読了お疲れ様でした。

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神様ゲーム【カミハダレニイノルベキ】、雑感








神様なんかに祈る前に俺に祈れ!!
絶対に神様よりも俺の方が偉いっ






角川スニーカー文庫さん刊行、宮崎柊羽著『神様ゲーム【カミハダレニイノルベキ】』についての雑感を今回は綴っていきます。

Espliaのあらすじ

ある日、神を自称する「ソレ」は、叶野学園に隠れた己を探し出し、名を呼ぶことが出来たならば楽園を与え、呼ぶことが出来なければ世界を滅亡させるというはた迷惑な「かくれんぼ」を人類に要求した。

叶野学園生徒会長を夢見る「副会長」秋庭多加良(あきばたから)他生徒会役員らは、嫌々ながらもこの世界滅亡の危機に立ち向かっていくことになるのだが・・・・・・。


読み終わった感想は「筆者のやりたいことを少ないページ数に無理やり詰め込んだためか、全体的に浅い印象の作品」といったところでしょうか。



まず。
恐らく筆者が最もやりたかったであろう物語の「オチ」の部分において、作品全体に散りばめられたセリフや設定が緻密な伏線として効果的に機能しており、作中の主軸となる「神様とのかくれんぼ」という題材に関してすっきりと後味の良い、明快な解答が用意されている点は素晴らしいと思います。


しかし、せっかく「かくれんぼ」という要素が本編で上手く機能しているにも関わらず、序盤の内に“かのう様”という、「第二の神様」が登場し、またそれに伴って判明する「第二のゲーム(厳密には第一のゲームだが)」という要素が加わってしまったことで風呂敷が広がってしまい、読者の混乱と、読み物としてのインパクトの分散を招いてしまっているように感じました。



それは言うなればせっかく出来上がった作物の横に、欲張ってもう一苗植えてしまったことで、本来一つの方向性に注がれるべき「養分」が十分に行き渡らなくなる、ということに酷似しており。
登場キャラクター、提示されたルールを頭に詰め込んでいる最中に、様々な要素「後付け」される倦怠感、ひいては作品のわかり易さそのものをまとめて度外視しているかのような節が見られました。


もちろんそれは、様々な演出や話のバリエーションを拡張しようとする筆者の意気込みの表れであることは間違いなく、その野心という意味では評価するに値するものではありますが、今回に限って言えば、それが悪い方向に出てしまっているわけですね。




また上記の、第二、第三の追加設定に起因しているかは定かでありませんが、本編の主要人物、生徒会役員ほぼ全てに緻密なバックボーンが用意されておらず、本来ならば「あの親友が敵対するなんて――!」というような驚かされる場面についていけなかったことも不満点の一つで。

過去にどういう経緯で親友になったのか、その時の空気もセリフも掴めないまま、親友という「設定」だけを頼りに感動することは私個人的には難しく、またせっかく親友であることを匂わせる段階になってしまえば即座に話が終了してしまい、余韻というものが見られないことも残念なことと思います。



登場する全メインキャラクターに十分な過去を用意する必要性の無さはもちろんことでありますが、過去と現在を比較し、その差異を以って物語の根幹を象(かたど)るというならば事前の準備を怠ることは得策といえないでしょう。


一応、何ページかに渡って過去を匂わせる会話があるため、それでしっかりと足場を固めることの出来る、想像力がある方ならば問題はないと思うので、その点については留意してください。




ついで、作品全体において線引きされるべき「シリアスな局面」と「その他の局面」が一緒になってしまっているかのような極端な物語構成が目立つことも、個人的には気になり。


話の中核に触れる深刻な話をしているのかと思えば、次の行でなぜか「じゃあドッヂボールで勝負しよう」、「雪合戦で勝負しよう」という予測不可能な行動が提示され、それがあっけなく了承されるという場面描写がその筆頭で、平和的な解決という意味においては迎合されるべき流れであることは頭でわかりながら、微妙に心情がついて来ないという状況に陥ることが多かったのが事実です。



同時、筆者曰く、己の主張そのものだとする主人公「多加良」のセリフもまた、上述した違和感に酷似し、彼の発する言葉が「良い言葉」ではあっても「場に沿った言葉ではない」と思えてしまうことが多々ありました。



たしかに格言めいた良い言葉というものは、それ単品で見れば非常に輝くものではあります。
が、小説における「良い言葉」というものは、単純に言葉の美しさ、意志の強さにのみ依存するものではなく、その言葉を覆う土台である「使われた過程」また「込められた思い」という二つの因子を無視して成るものではありません。


「心」そして「願い」という、人間の精神面を題目とした物語を構成するにあたって、やはりキャラクターの過去がはっきりしないということは大変な痛手であることがわかるのではないでしょうか。


そういった観点からすれば、筆者のやりたいことを無理やり詰め込んだ作品という見方もできる気がしますね。




細かいことは気にならない、伏線が面白い作品ならばとにかく読んでみたいと感じた人は、是非読んでみてはいかがでしょうか。










読了お疲れ様でした。

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東方SS 『東方守命魂』 第二章 「喪失の同胞たち」前編(改訂版)

前回に続き、この度は第二章「前編」(改訂版)を掲載させていただきました。


前記事同様、「東方project」について全く知識の無い方、出来の悪い小説に嫌悪感を覚える方。及び、単純に長文を読みたくない方も、続きはクリックされない方がよろしいかと存じます。



また、今作は締め切りに間に合わなかったため急造した(仮)の作品に、「本来挿入するべきであった文章を追加した」改訂版、もしくは「完全版」というものでありますので、前回の(仮)を読んでいただいた方には、本文中の「以下より追記」という部分まで読み飛ばしていただければ幸いです。


ctrl+Fで「以下より追記」を検索していただくとわかりやすいと思われます。




そこまで注意を受けて、なお読もうとするツワモノの貴方は、「続きを読む」をクリックして続きを出してください。



追記:あとがきを追加しました。(6月18日0時)



ちなみに以前の内容を忘れてしまったかたはこちら (私の筆の遅さが全ての原因でございますが)


『東方守命魂』プロローグ


東方SS 『東方守命魂』 第一章 「一滴の水」前編


東方SS 『東方守命魂』 第一章 「一滴の水」後編


東方SS 『東方守命魂』 第二章 「喪失の同胞たち」前編(仮)




からどうぞ。




※する人がいないことは十分わかっておりますが、無断での転載、及びコピー&ペーストはご自重ください。


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esplia

Author:esplia


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幕末魔法士
KAGUYA~月の兎の銀の箱舟~
文学少女と死にたがりの道化
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【プレイ中(&予定)ゲーム】
黄昏のシンセミア
elona
グリザイアの果実
はつゆきさくら【済】
穢翼のユースティア【済】


【鑑賞中音楽】
嘆きの音
Dead End
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少年よ我にかえれ
ノルエル
灰色の水曜日


【オススメゲーム】
FLYABLE HEART
永遠のアセリア(なるかな含)
遥かに仰ぎ、麗しの
装甲悪鬼村正
Fate stay night(hollow含)
てのひらを、たいように
月光のカルネヴァーレ
君の名残は静かに揺れて
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ひぐらしのなく頃にシリーズ
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